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緑の花と赤い芝生 (単行本)

緑の花と赤い芝生 (単行本)

緑の花と赤い芝生 (単行本)

作家
伊藤朱里
出版社
中央公論新社
発売日
2018-09-19
ISBN
9784120051173
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ジャンル

緑の花と赤い芝生 (単行本) / 感想・レビュー

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ででんでん

予想以上におもしろく読めた。同い年で兄嫁と小姑となる二人。真反対の性格として描かれているが、ふたりとも母親との関係をもて余している。そして、二人とも母親とは逆の方向へ生きていこうとしているようだ。母子を取り換えると似たタイプになるから、二人がお互い相容れないのは、自分の母を思い起こさせるからか‼そんな二人が正面からぶつかる場面が爽快😊そうそう、その調子だよ~違いを認めあえたなら、いい関係を築けそうな気がする。登場する男性の存在感が感じられなかったなあ。二人を強調しているということでOKなのか…。

2018/11/18

とろとろ

津村記久子大絶賛とある。自分の人生を生きようとする対照的な2人の27歳。精細に描かれた2人の痛みと選択は同じ壁の前で悩む女性の共感を得るということらしい。専業主婦の母に育てられたリケジョでバリキャリと厳しい教師の母に育てられ家庭に重点を置く典型的女子という全く正反対な2人の女性の心情が交互に語られる。この2人のバトルだけでなく、それぞれの実の母親との激しい応酬はとてもリアルでビリビリするような臨場感が漂う。全てがそうだとは言えないが、誰でも経験がありそうな、ちょっと考えさせられる家族小説…かな…?。

2019/02/01

野のこ

今村家に嫁いだ27歳の嫁(杏梨)と同じく27歳の夫の妹(志穂子)の物語。近いようでしょせん他人なのだろうか。随所に出てくる赤と緑の対比が印象的でした。装丁ともマッチしてて良かった。杏梨ちゃんの義母への接し方は見習わなくては!と言うほど気を使ってて思わずため息がもれました。 家族みんなでシュトーレンを分け合う家族には私も憧れます。中途半端に終わってるけど家族っていつまでも完結はしないものかも…って思いました。白味噌のお雑煮のお餅に甘いきな粉をつけてるの美味しそう。食べてみたいです。

2018/10/28

えりこんぐ

伊藤朱里さん2冊目。正反対の2人が兄の結婚によって義理の姉妹になる。お互い苦手なタイプ...のはずが本音をぶちまけたら意外とうまくいくのかも? この2人、母親が反対だったら真っ直ぐ育ったのかな。杏梨の関西弁のガラが悪くて面白かった。人は見かけによらないなー。

2019/05/23

いたろう

杏梨と彼女の夫の妹、志穂子は、同い年の27歳だが、性質はまるで正反対。厳しい母親に育てられた杏梨は、その反動で暖かい家庭を夢見、実の母より義母に親しみを感じている。一方の志穂子は、女性らしくあって欲しいと思う母親の気持ちに反して、大学院卒で大手企業の研究職に就いているバリバリのリケジョ。そんな志穂子が、ひょんなことから、兄と杏梨の新婚家庭に転がり込んでの同居生活。お互いを苦手に思う杏梨と志穂子の2人の姿が、それぞれの視点から交互に描かれることで、客観、主観、入り交ざり、いずれも共感を呼ぶ物語になっている。

2019/02/21

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