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カモナマイハウス (単行本)

カモナマイハウス (単行本)

カモナマイハウス (単行本)

作家
重松清
出版社
中央公論新社
発売日
2023-07-20
ISBN
9784120056765
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カモナマイハウス (単行本) / 感想・レビュー

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starbro

重松 清は、永年に渡って新作を読んでいる作家です。本作は、空き家家族小説、空き家だけあってしみじみとした感じ、感動少なめでした。私も10年以内くらいに実家を処分することになりそうです。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2023/07/005676.html

2023/08/26

hiace9000

世代ごとの"リアルタイム"を、かくも見事に作品化する発想と構成力、心の機微を知りつくした円熟の筆力に飲み込まれ、涙あり笑いありの4時間半。本作も重松さんのライフステージそのものが投影されるのか、いつもながらの現実味溢れる人生局面とやり取りに完全没入したまま重松劇場ー了。日本の空き家問題を起点に、描かれるのは家族と人の人情物語。アラ環夫婦の水原夫妻、31歳独身の劇団員の息子、そこに絡んでくる様々な家族のさまざまな家族事情。結婚、子育て、親の介護、その後訪れるその時…。改めて家と家族を見つめ、考えてみるのだ。

2023/10/08

tamami

久しぶりの重松作品は、今や日本を覆い尽くさんばかりに広がったいわゆる空き家問題を背景に、主人公と周辺の人々が関わる「家」がテーマである。そこには、家を幼少期を過ごした思い出の塊とする一方で、同じものを商品として売り買いする人々が登場する。主人公周辺の人々の物語が色濃く語られる一方で、空き家問題についての掘り下げは必ずしも深くはない印象であるが、読者に現在自分が住みなしている「家」の過去と未来に思いを致す切っ掛けを与えてくれるのではないか。住民不在の家の集合体と化した列島に、再び魂が入る時はくるのだろうか。

2023/08/19

hirokun

★4 重松清は、20年位前から好きな作家。いろんなテーマの作品を書いているが、今回のテーマはちょうど私の年齢、環境とよく似たものであったため、自分に置き換えていろいろ考えながら読ませてもらった。3年ほど前に40年以上住んだ実家を取り壊し、その近くに自宅を建てた。私はどちらか言うと、奥さんのお兄さんに近い考え方をするタイプであるが、やはり取り壊す際には、感慨深いものがあったし、現在の新しいうちにおいては、妻と二人で残りの人生をゆったりと築いていきたいと思う。

2023/08/19

チーママ

近所を散歩していると空き家と思われる家をちらほら見かける。それぞれに事情があるのだろうと想像するが、放置しておくのは色々と問題がありそうだ。役職定年後に子会社に出向して空き家ビジネスを手がける孝夫は、空き家のメンテナンスを通じてリノベーションや分譲の受注に繋げたい考えだ。ひょんなことから空き家再生プロジェクトを推進する石神井と出会った孝夫と実家の取り扱いで兄と対立していた妻の美沙は…。少々現実離れした展開やラストのでき過ぎ感は否めないが、空き家問題を今一度考えさせられる作品だった。

2023/12/24

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