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シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)

シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)

シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)

作家
森見登美彦
出版社
中央公論新社
発売日
2024-01-22
ISBN
9784120057342
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シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本) / 感想・レビュー

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bunmei

シャーロック・ホームズも、森見登美彦にかかるとその舞台は著者のテリトリー京都。お馴染みベイカー通りも寺町通りに、テムズ川も賀茂川に、おまけに『竹取物語』まで引用して、森見流の人を喰った筆致で斬新なホームズ劇場となっている。しかもホームズが名推理どころか大スランプに直面して、探偵稼業を放棄という前代未聞の内容。本人が自らスランプから抜け出す謎を解き明かすという腑抜けのホームズの設定も面白い。また、非現実な世界観が突如として現れ、ファンタジーなミステリーとして仕上げていく辺りも、森見作品らしさが垣間見られる。

2024/02/09

中原れい

ぐいぐい読めました。おなじみのロンドンの地名と京都が二重写しになるのが、意外と楽しかったです。スランプでだらけたキャラクターが1人ならずいるとか、後半1/5くらいから壊れたような大盛り上がりになるとか、綺麗にいつもの森見さんでした^^

2024/01/29

hirokun

星3 私は、シャーロック・ホームズを読んでいないためか、特に前半部分は読み進めていくのに時間がかかった。後半三分の一以降ぐらいからは、ストーリーに引っ張られる形で一気読み。内容的には、ファンタジー、パラレルワールド、推理小説を盛り込んでおり、現実と空想の世界が読み進んでいく中で行ったり来たりするような感覚。まさに摩訶不思議な読後感。この作品を私は正確に理解できたのかどうかはよく分からない。

2024/02/15

KAZOO

森見さんによる、シャーロック・ホームズのパスティーシュです。舞台は京都でヴィクトリア朝ということで森見さんが勝手に作り上げた世界での物語で、今までにはない気がします。私もシャーロッキアンでかなりのパスティーシュを読んできましたが楽しい感じです。アイリーン・アドラーがワトソンのかみさんの学生時代の同級生であったり、モリアーティ教授が本当の物理学者でホームズと同じ下宿に住んでいます。そこで様々な事件に巻き込まれますがよく考えられています。

2024/01/27

ひさか

小説BOC3、4、5、6、8、10号(2016年10月〜2018年7月)掲載のものを全面改稿して2024年1月中央公論新社刊。分厚さとちょっと変わった京都世界を楽しみにして読みましたが、プロローグ、ジェイムズ・モリアーティの彷徨、アイリーン・アドラーの挑戦、レイチェル・マスグレーヴの失踪、メアリ・モースタンの決意、シャーロック・ホームズの凱旋、エピローグという構成で、起承転結の承部分がとても長く退屈でした。最終章で、事件が一気に進みますが、ありがちな話でふーんそうか的な思いしかなかったです。

2024/03/29

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