新版-中野京子の西洋奇譚 (中公新書ラクレ 792)
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「新版-中野京子の西洋奇譚 (中公新書ラクレ 792)」のおすすめレビュー
ゴーレムやマンドラゴラの元ネタとは? 中野京子が誘う、少し怖くて不思議な世界
『新版 中野京子の西洋奇譚(中公新書ラクレ)』(中野京子/中央公論新社)
小さいころ、ふしぎな話や怖い話を読んで眠れなくなった。誰しもそんな経験があるはずだ。人間はなぜか、時には妙に思うほど怖い話が好きである。おとぎ話同様に、「奇譚」(珍しい話、ふしぎな話)は語り継がれている。
そんな西洋の奇譚を集めた『新版 中野京子の西洋奇譚(中公新書ラクレ)』(中野京子/中央公論新社)は、2020年に単行本で出版され、この度新書化の運びとなった。「ハーメルンの笛吹き男」「マンドラゴラ」など、西洋の奇譚21話が収録されている。
中野京子氏といえば「怖い絵」シリーズが思い当たるが、初刊行から15年も経った今もその人気は衰えない。人はやっぱり、怖いものを見たがる習性があるようだ。
ファンタジーなどで馴染み深いあれこれの元ネタが知れる
ハリーポッターに登場するマンドラゴラ、ゲームでは定番のゴーレム、映画でおなじみのドラキュラやエクソシストと、目次には「あ、これ知っている!」と思う名前や名称が並ぶ。
しかし読んでみると、意外とおおもとの話を知らなかったことに気づかさ…
2023/5/16
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新版-中野京子の西洋奇譚 (中公新書ラクレ 792) / 感想・レビュー
坂城 弥生
聞いたことのある物語から知らない物語まで、世界の不思議な話。
2023/06/01
猫ぴょん
中野京子さんの本はハズレがない✨でもって勉強になるー☺ カスパー・ハウザーと ディアトロフ事件の真相は知りたいなー。 巻末の奇譚年表が分かりやすくて良き☺
2023/10/20
kei-zu
ドッペルゲンガーや英国の幽霊譚など、「奇妙なお話し」の紹介。西洋絵画が解説されることもありますが、いつもの著者の本よりは控えめ。 さすがの語り口がうまさで、楽しく読めます。
2023/06/20
しばこ
西洋で昔から語り継がれている奇譚の数々。未だにそれが真実かどうか、真相はいかに?という興味深い話ばかり。ただ単に恐ろしく不気味なだけではなく、背景にある歴史や世相なども伺えて、やはり本当はどうなんだろうという気持ちがさらに強くなっていきながら面白く読み終えた。
2023/04/13
多喜夢
西洋の怖い話。犬の自殺など知らなかった話もあり、楽しく読めた。他のシリーズよりも絵画の紹介は少ないが、衝撃だったのはルーベンスの「聖ユストゥスの奇跡」、切り落とされた首を抱える少年。「奇怪さや恐怖は美と同じほど魅力的な対象だからだ。」という中野さんの言葉に共感。
2023/06/12
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