開高健の文学論 (中公文庫 か 2-6)
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開高健の文学論 (中公文庫 か 2-6) / 感想・レビュー
しーふぉ
サルトルの嘔吐が開高健にとって特別な一冊なのがよく分かった。難解な気もするけど、読んでみよう。
2017/04/23
原玉幸子
1955年から1990年頃迄の、作家へのインタビュー、小説の評論、自身の創作等に関わるエッセイは、寝る前の「つまみ食い読み」が丁度良かったです。昭和の時代反映に何を今更と思うところもありますが、彼の文体と言うか、使う言葉や言い回しには本当に感心するところが多く、本書を切っ掛けに、今迄遠巻きに見て手を出さなかったサルトル『嘔吐』を借り、著者「闇三部作」の滅多にしない再読したい気分になり、そして、著者が繰り返し嘆いていた文学の低落を研究してみようと思う、いい意味での啓発本でした。(◎2021年・春)
2021/05/07
つちのこ
どこから読んでも良さそうなので、けっこう時間をかけて、のらりくらりと読み切った。山本周五郎の『青べか物語』では“女を描くのがうまい”という観点から、するどい論評。さすがにこんな読み方はできない、としばし唖然。もう一つは、小田実の話。これが面白い。私がもっていた小田氏のイメージがあっという間に崩れてしまった。
2010/08/25
Haruka Fukuhara
だと思ったけど、文学論といった仰々しいものではなく、短い文章の詰め合わせだった。100くらいの小文を読み通せば確かに彼の文学論が見えてくるかもしれない、といったところ。谷沢永一の解説を読んでから何個か小文を読んでみて、やっぱり面白い人だと思った。適当に書名だけで選んでも思ったのと違うことが多いから代表作と言われるものから読んだ方がいいかもしれないと思った。
2017/03/14
空蝉
とぼけた振りをして軽妙辛辣。そして、読書を読書だけで終わらせない行動力。私は、ここまで読んだ本の内容を自己投影してきただろうか。読みたい本を読み散らかしてきただけだ。情けない。
2010/10/03
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