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落語刑事サダキチ-神楽坂の赤犬 (中公文庫 あ 79-8)

落語刑事サダキチ-神楽坂の赤犬 (中公文庫 あ 79-8)

落語刑事サダキチ-神楽坂の赤犬 (中公文庫 あ 79-8)

作家
愛川晶
出版社
中央公論新社
発売日
2022-08-23
ISBN
9784122072404
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落語刑事サダキチ-神楽坂の赤犬 (中公文庫 あ 79-8) / 感想・レビュー

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しんごろ

時代背景は昭和50年代。落語ミステリーというんだね。落語の噺を素にして、噺のタイトルがたくさん出てくるけど、知ってる噺は少しだけ。自分には知らない噺ばかり。でも知らなくても、落語刑事というだけあって、定吉と優子が落語に精通してて、うまく物語に噺の内容を取り入れてくれてフォローしてくれる。落語の可能性と奥深さ、作者の落語愛が伝わってきた。個人的には、昭和50年代の頃の懐かしく感じつつ、鮮明ではないが当時を思い出し、事件の解決までは面白かった。ただ解決後が各章ともすっきりしないモヤモヤさを個人的に感じた。

2022/09/16

タイ子

田中啓文さんの「落語少年サダキチ」を思い出して、やっぱ落語には熊さん、はっつぁん、サダキチなんだなと。昭和50年代の東京が舞台。神楽坂署の巡査部長・平林刑事が担当する事件の謎を最後には落語家の林家正蔵が見事に解き明かすという作品。有名な落語噺にちなんだ、いや落語噺に例えてるのか、起こる事件の共通性になるほど!感が面白い。知らない落語も解説してくれるので分かり易い。途中、新人刑事の三崎優子刑事が登場してから彼女のキャラも立ってて面白く読める。「高座のホームズ」(姉妹編)とは別の角度で楽しめる作品かも。

2022/09/07

fwhd8325

後の彦六師匠が正蔵として登場し、活躍もします。落語の世界にこだわっている分、少し窮屈に感じてしまう面もあります。

2024/03/13

rosetta

★★★★‪☆『神楽坂謎噺』と『高座のホームズ』のスピンオフから新たなシリーズが誕生!落語もミステリも大好きな自分には1粒で2度美味しい愛川作品。時代は昭和54年頃?流石に自分もこの頃の神楽坂は知らない💦警視庁神楽坂署(架空)の刑事平林定吉をメインキャラに、柔道二段で身長170cm越え、誰にも指摘されたことはないけれど実はトテシャンの三崎優子が新登場。カメラ屋から空き箱だけが盗まれた事件、一千万円の入った鞄が拾われた事件、連続放火事件。地元神楽坂をこんなに楽しくリアルに描いてくれるシリーズはないと思う

2023/03/23

onasu

昭和50年代の東京を舞台にした「昭和稲荷町~」ではお馴染み、神楽坂署の落語好きの刑事、平林定吉を話し手にした新シリーズ。と言うか、あとがきにある通り、件の5巻目とも。  稲荷町の師匠の謎解きが要なのは変わらずだが、当時は珍しかった新人の女性刑事が平林に懐いて、もう一人の話し手に。  昭和だし、警察だし、平林はちと煩がるが、この三崎優子、落語への脱線にも身を乗り出してくるのだから、むげにはできずにいると…。  昭和生まれのおやじとしては、じわじわ昭和が馴染んでくるし、この視点を変えての構成も案外吉と出るか?

2022/10/24

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