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日日雑記-新装版 (中公文庫 た 15-14)

日日雑記-新装版 (中公文庫 た 15-14)

日日雑記-新装版 (中公文庫 た 15-14)

作家
武田百合子
出版社
中央公論新社
発売日
2023-07-21
ISBN
9784122073944
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日日雑記-新装版 (中公文庫 た 15-14) / 感想・レビュー

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やまはるか

 1993年68歳で没した武田百合子最晩年のエッセイ集。日付のない「ある日」のことが綴られている。年代は大岡昇平死去1988年、昭和天皇崩御1989年から特定できる。当時は60代後半で老人を自覚したようで、街の食堂の賑やかなメニューを読んでいて「突然、あの世って淋しいところなんだろうな、あの世にはこういう賑やかさはないだろう」と思い「もうしばらくは生きていたい!!」という気持ちがお湯のように込み上げて来る。むすめHの財布を道端に置き忘れた話は、同様の出来事の思い出などに逸れて本題に戻らない。弄ばれた感。

2023/07/19

ikedama99

読み始めると淡々とはしていても、惹かれる感じですいすい(?)と読み進める。観察眼がすごい。「富士日記」はすでによんでいるが、また読んで見たい。この方の文章はひかれる。

2023/11/09

きのこ

読んだのはこれではなくて図書館にあった武田百合子全集の中の1冊。この人の文章を読んでいると、なぜか市井の日常を切り取る写真家の写真集を見ているような気になる。見たものを美化せず見下しもせず鮮やかに切り取る文章。情景とか音とかにおいとかが感じられるところがいくつもあった。誰でも書けそうな日常雑記でありながらきっと誰にも書けない、昭和の東京の(時々富士山麓の)スナップショットだと思う。

2023/07/27

crnbooks

富士日記の後、富士以外の場所多め、代々木公園でカラスに残飯をやったりする百合子さん。文体は少し違えど、同じ人間性を感じる。

2023/09/12

Lilas

こちらは雑記ということで、興味の持てない箇所もあったけれど、著者の子どものようなものを見る目、ベタベタしない文章が楽しめた。たまたま私が湯島に行く日に、つる瀬という和菓子屋さんでどら焼きを買ったとの文章を読んだのでお店の所在を確認して行ってみた。いただいたお団子がとても美味しかった。食いしんぼの百合子さん、良い情報をありがとう。

2024/02/02

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