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総理にされた男

総理にされた男

総理にされた男

作家
中山七里
出版社
NHK出版
発売日
2015-08-21
ISBN
9784140056707
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総理にされた男 / 感想・レビュー

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Yunemo

これ面白かった。全体的には、あまりにも荒唐無稽で、馬鹿馬鹿しくて。でも、細部にわたって現実感がひしひしと感じられます。政治の世界の実態がよく見えてきます。初当選時の己の政治理念を現実にしようと思う気概が、理想と現実の狭間で揉まれるうちに、初志を忘れて薄汚れていく様。現実に起こりつつある出来事、トップの決断時、これらの場面にピリピリとした感情が沸き立ってきます。ところで死去した人物はどちらにしたんでしょう。政治の世界で表現してるけど、企業の中でも、一般的な組織の中でも、現実にあること。なんだかホッとして。

2015/09/13

zero1

政治は青い理想?それとも妥協?理屈か感情か?首相の急病で瓜二つの三文役者、慎策が代役に。味方は官房長官と旧知の准教授。経済政策や震災復興予算の流用など政治を学べる作品。後半はアルジェリアでの日本大使館占拠事件で大混乱。人命は地球より重い?テロリストにより3時間にひとり殺され、しかも生中継される現実に慎策はある決断をする。ありえない話ではあるが、政治が何のためにあるかを考えるには必要な作品だと私は評価したい。政治家は党や保身ではなく国民の役に立て!そして言霊を磨け!から揚げはイタリアンより美味しい?

2019/08/05

れみ

売れない役者で総理大臣真垣統一郎とそっくりな容姿を持つ加納慎策は総理の急病により替え玉を演じることになり政治家と官僚の世界に渦巻く様々な不条理そして大事件に直面し闘うお話。VSテロの辺りで「月光のスティグマ」とリンクしてたんだなとようやく気付いた。替え玉だろうと本物だろうとこんな総理大臣はあり得なさそうだと思いつつも熱弁に心が揺さぶられスカッとした。面白く興味深かった。モデルになっているであろう政治家の人の顔や最近見たドラマのことなんかも頭をよぎったけど^^;

2015/11/08

青乃108号

荒唐無稽。言ってしまえばそれまでだが、有無を言わさない話しのテンボ。何しろ冒頭では総理の物真似で笑いを取っていた芸人が、僅か30ページ目で総理大臣の任についてしまうのだ。そんな馬鹿な。ご都合主義。そのように【キネマの神様】は思い切り貶した俺だけど、この本はそうしたくはないな。日本もいつ戦争に巻き込まれるかわからない状況の昨今、憲法9条と平和主義について考えさせられる本。そして思う。選挙に行こう。ちゃんと考えて、投票しよう。

2022/05/09

takaC

そんな話は無かろうて、と思いながら読み出したけど、読み終わったときにはこんなこともあるかもね、と思っていた。

2017/10/14

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