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「調べる」論 しつこさで壁を破った20人 (NHK出版新書)

「調べる」論 しつこさで壁を破った20人 (NHK出版新書)

「調べる」論 しつこさで壁を破った20人 (NHK出版新書)

作家
木村俊介
出版社
NHK出版
発売日
2012-09-07
ISBN
9784140883877
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「調べる」論 しつこさで壁を破った20人 (NHK出版新書) / 感想・レビュー

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hatayan

東大の立花隆ゼミでインタビュアーの道を見定めた著者が、粘り強く成果を待つ「しつこさ」を武器にのしあがった20人に話を聞く一冊。 科学の先端は正解がなくあやふやな判断で成り立っている(海洋生物学者:佐藤克文)、戦中戦後の忘れたい記憶を体験者から呼び起こす以上、まっとうなものを書きたい(毎日新聞記者:栗原俊雄)、相手に対する全面的な尊敬と信頼がなければ人の心は開けない(悲嘆ケアワーカー:髙木慶子)など。 終章で著者は、個別に聴いた話を並べたときに手触りとして見えてくる「時代の声」を書き残したいと意気込みます。

2020/01/27

tom

プロに対するいくつものインタビューとインタビューのまとめ論。狂言師野村萬斎の項には、「型」を体の中に取り入れて、自由に動くことができるようになった後に、身体の爆発が始まるとある。インタビューアは、話を聞く中で、プロがしていることを言語化させる作業をしている。良質なインタビューアに出会えれば、語る側にとっても幸せということがよく分かる。そこが面白かった。まとめ論では、カポーティの項でインタビューアは「何を語るか、そしていかに語るかを選択することで、自分自身の意見を伝えようとしたのです。」とあるのも面白い。

2013/05/19

ぴー

時には15分で1000文字を打つことを求められる新聞記者の方の話や、日本語で遊ぼうでおなじみ野村萬斎さんの"人生観など、どれも刺激を受ける話ばかりでした。そして今回初めて聞いた悲観ケアワーカーという仕事。その活動を率いる髙木さんの言葉に感銘を受けました。[人の話は評価しながら聞いてはいけない。][今語られている悲しみの渦中に入り込めなくなるから]名言ですね。

2017/02/08

ceskepivo

様々な職種で活躍している人のインタビュー集。冗長なところもあるが、日常生活では会えることの人々の話を読めるのは楽しい。哲学者の萱野氏、「知性の本質は、言葉をアウトプットすることにある。・・・言葉をアウトアウトプットすることで、はじめて自分の考えていることが明確になったり、ちゃんと物事を理解していなかったことが分かったりする。哲学が知性の根本に関わっている理由がここにあるのです」。

2015/04/12

おらひらお

2012年初版。もう少し対象者を減らしてそれぞれのページ数を増やしたほうが良かったかも。終章はよいかんじ。

2019/11/17

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