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独裁の世界史 (NHK出版新書)

独裁の世界史 (NHK出版新書)

独裁の世界史 (NHK出版新書)

作家
本村凌二
出版社
NHK出版
発売日
2020-11-10
ISBN
9784140886380
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独裁の世界史 (NHK出版新書) / 感想・レビュー

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trazom

独裁を避けるためのギリシャ・ローマの苦難の歴史を分析し、絶対王政から脱却したフランス・ドイツの例、そして最後に、ヴェネチアのユニークな政体が紹介される。多くの内容が本村先生の従来の著書と重複しているが、本書では、先生の踏み込んだ発言が印象的。「所詮、民主主義はポピュリズム。大切なのはリーダーが見識と説得力を備えていること」「私がいま必要だと考えるのは、独裁を徹底的に忌避することではなく、部分的かつ限定的に取り入れていくこと」。歴史学の泰斗は、それでも、独裁という魔物を制御できると信じておられるのか…。

2021/03/26

skunk_c

著者は古代ヨーロッパ史の専門家のようで、特にローマ帝国政治史と、その中の「独裁官」や帝政(著者はこれをほぼ独裁と同義語で用いている)が本書のほぼ半分を占めている。その後いきなり絶対王政(ブルボン)に跳び、フランス革命からナポレオン、そして帝政ドイツ、スターリン、ムッソリーニ、ヒトラー(さらにプーチンも登場)と繋ぐが、これが「世界史」なのかと突っ込みたくなる内容。『独裁の欧州史』が適切な気がする。しかもビスマルクを独裁者とするあたり、そもそも「独裁」とは何かという定義がないので非常に恣意的に感じた。

2021/01/21

サケ太

手段としての独裁。どうしてもマイナスなイメージが付いてしまうこの言葉。歴史的には幾度ともなく存在してきた。何故、独裁は起こるのか。そして、彼らはどうやって滅んだのか。著者は独裁というものの利点として、判断と実行の速さをあげる。現在の世界の状況と照らし合わせても確かに、とは思えるが、腐敗を防ぐことは出来ない。腐敗しない独裁を行える体制としてローマ共和制を例にあげて、どのような運用がなされたかを描かれる。しかし、どのようにやったとしても全ての状況に対応できる政体というのは難しいのはないかと思わされる。

2020/11/10

ぺっ君

ギリシア、ローマ、近代の政治体制を分析したもの。各時代において、登場順にキーとなる為政者たちに言及していくスタイルだが、作者らしくどの対象に対しても分析が深い。ポピュリズムの危険性を説くのもテーマの一つのようで、トランプ前大統領は去ったがポピュリズムが台頭している時勢にマッチした内容だと思う。

2021/01/29

Moeko Matsuda

すごく勉強になった。普段、生活していて鬱々とすることが多い自分だが、この本を読んで更に鬱々とした。ただ、本書の中で繰り返される「歴史に学ぶ」という言葉には、非常に強い重みと希望を感じる。言葉の上では「歴史に学ぶ」ことの重要さを認識していながら、今までそれを実感したことは、正直あまりなかった。今、未曾有の事態に直面しているこの世界で、自分たちを悲劇の主人公に仕立て上げて悦に入ることなく、歴史を学び、その教訓を生かす努力をすることは(少なくとも精神衛生上には)非常に価値のあることだと思わされた。勉強しよ。

2021/03/05

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