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新約聖書 福音書 2023年4月 (NHKテキスト)

新約聖書 福音書 2023年4月 (NHKテキスト)

新約聖書 福音書 2023年4月 (NHKテキスト)

作家
若松英輔
出版社
NHK出版
発売日
2023-03-25
ISBN
9784142231508
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新約聖書 福音書 2023年4月 (NHKテキスト) / 感想・レビュー

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兵士O

「アメリカンヒストリーX」という映画があります。白人至上主義の主人公が家に盗みに入った黒人を惨殺して刑務所に入れられるのですが、そこで陽気な黒人の青年と雑務のペアになり、次第に打ち解けていきます。刑務所の中は白人グループと黒人とで分かれて対立しています。白人の一人に媚びなかった為に白人らからリンチにあい、グループから外れた主人公は、黒人らからのそれを覚悟しますが、なぜかあわず、刑期を迎えます。そこでペアの黒人の友情を知るのです。この本の「善いサマリア人の教え」って平たく言えばそんなことじゃないでしょうか?

2023/04/24

ルカ

100分de名著でキリスト教が取り上げられると知り、番組鑑賞と共にテキストも読んだ。 若松英輔氏の解説はとても分かりやすく、さらにキリスト教について知りたいと思った。 キリスト教の愛はとても広く深く、理想的である。では、キリスト教徒が多数の国でなぜ戦争をするのか。差別が起こるのか。詐欺が起こるのか。信じ合えるのならば「無防備」という言葉は必要ない。結局、難しくて思考はグルグル回るのだった。

2023/04/30

ベル@bell-zou

100分de名著のテキストを初めて買ってみた。ついでに福音書も…と思って岩波文庫のを手に取ったけれど文字の細かさに驚いて秒で閉じて元の棚にそっと戻した。放送見ながら読んだらどちらも中途半端になりかけたので1章ごとに読んでから見る作戦に変更。ポイントを余白にメモりつつ聖書の世界に触れる時間になった。コトバ、とはその言葉の意味を内包し他に示唆するものを感じることが福音書を読むコツ。12使徒は愚か者(弱きもの)だったからこそイエスに選ばれたということ。いろいろなるほど。

2023/05/01

joyjoy

自分を裏切ろうとしているユダにさえ「友よ」と呼びかけるイエス。この、ユダへの「友よ」という呼びかけを、今まで自分は見逃していた。「ユダは善き人です」という一文に泣けてきた。自分もまたゆるされていると感じられて。「共に」、「互いに」、「分かち合う」、などキーワード多し。閉じていてはいけない。自分の内側に、ではなく、人とのつながりのなかに、神はある。なかなか理解しがたい奇跡や譬えも、若松氏に読み解いてもらうと、なんだか分かった気になってしまうが、「常に『わかりつつある』という状態」に自分を置くことを大切に。

2023/05/01

ゆみ

長年キリスト教や聖書の内容、特に『隣人を愛せよ』という言葉が嫌いだった。私の中でなぜか「隣人=私に嫌なことをする(した)人」とイメージされていたせいである。これが何の影響でそうなったかは不明(汗)。この本を信じれば意味は違ったことを理解できた。この著者を始め、たくさんの人が聖書を現代語訳しているけど、本当にそれが正しいのかを調べることはできない。それは古くからあるどの宗教にも言えることだけど。長い長い年月をかけて受け継がれたものに、不正はないよね。だからこそ信じられるんだろうな、と思ったりした。

2023/05/01

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