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NHK出版 学びのきほん はみだしの人類学: ともに生きる方法 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)

NHK出版 学びのきほん はみだしの人類学: ともに生きる方法 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)

NHK出版 学びのきほん はみだしの人類学: ともに生きる方法 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)

作家
松村圭一郎
出版社
NHK出版
発売日
2020-03-25
ISBN
9784144072543
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 将来のことを考えて、ビジネス書から学びを得たいと思うことがある。しかし、自分が何を知りたいのかわからなかったり、難しそうで読む気が起きない、読んでいる暇がないなど、なかなか手を付けづらいというのが本音だ。そこで、サブスクリプションサービス「Kindle Unlimited」を利用することで、さまざまな本を好きな分だけ読んでみるというのをオススメしたい。200万冊の書籍が配信されているため、自分に合う本がきっと見つかるはず。せっかく時間が作れるゴールデンウィークだからこそ、お試しにと思って活用してみてほしいのだ。本稿では、そんなみなさんに向けたオススメのビジネス書10選を紹介する。

このまとめ記事の目次 ・反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」 ・オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた! ・会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方 ・世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド ・…

2023/5/1

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「わたし」ってなんだろう? 「あなた」との関わりから「わたし」を考える【読書日記35冊目】

2020年11月某日

“彼ら”の存在に気付き始めたのは、大学生のときだった。

 最初はガラス越しに景色を見ているような気分になるだけだったけれど、そのうちに私の身体を使って誰かが話しているような感覚に陥る。声を発しているのは私、目の前にいる人が私の名前を呼ぶから〈私〉は私にも紐づいているのだろう。けれども、インストールしたソフトが暴走するような、憑いた霊が〈私〉を操るような心地に、〈私〉が単一の私だけで構成されているという観念がしっくりこなくなった。

“彼ら”は複数人いて、しかも唐突に現れたり消えたりする。ガラスの内側に急に押し込められたり、現実にはたと置き去りにされたりする〈私〉は、“彼ら”を苦々しく思うこともあった。

 けれども、〈私〉の体調が悪いときに執筆仕事や人とのコミュニケーションを“代わってくれる”ことには随分と助けられていた。“彼ら”は〈私〉よりもずっと書くことや人と喋ることなどに長けていて、“彼ら”が表に出ているときに限って文章や人当たりの良さについて褒められることが多い。周囲の人たちはそれを私の功績として褒めてくれるけれども、それ…

2021/1/12

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アキ

学びのきほんシリーズ。丁寧に理論を積み上げており、人類学というとっつきにくい学問も身近に感じる。「わたし」とはそもそも何か?「人間は社会的動物である」という点でつながりには他者の存在が不可欠で、他者により自分との境界を意識する。しかし異文化を研究するにはわたしを開いておく必要があると説く。差異を強調して輪郭を強化するつながりより、輪郭が溶けだすようなつながり、はみだすような動きが重要だと。効率的な直線の線のようではなく、フリーハンドの線のような生き方にこそ生命の動きを感じられる、ということに共感します。

2020/07/01

Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】

2024年1冊目によい本を読んだ。薄くて字も大きく、平易に書いてあるので読みやすいけれど、内容は深い。ある個人と別の個人が対等だという個人の確立は近代のこと。個人主義にもとづくモノゴトの捉え方からは、自己責任という考えが生じる。しかし、この捉え方は時に矛盾と問題を生み出す。個人というのは他社との関係のなかから生まれるものであり、他社によって自分自身も異なる。これは海外に行ったときに特にはっきりと感じられる点だ。第4章の「直線の生き方、曲線の生き方」というのも印象的。効率だけを求める生き方が(続

2024/01/03

かふ

人類学の本はこれまで読んだことがなかった。社会学や民俗学との境界もよくわからんが、ここで問題とされる「人類学」はサイード『オリエンタリズム』の批判で異文化研究として植民地(差異)を同化させるのではなく、境界を超えていく手法(フィールドワーク)、他者を変えるのではなくて自ら変わっていく「つながり」と「はみだし」、「私」が揺さぶられる経験こそが「私」を世界にひらいていていく。「私」という唯一のアイデンティティよりも関係性の中の「私」→「分人」の中で個人を超えてお互いに関係し合うことで境界を超えていく。

2020/06/21

優しい語り口で内容も平易ながら得られるものは大きい良書。人間って意識的にも無意識的にも他者と境界線を引くことで自己を意味付けているんだな。その境界をあえて飛び越えて自分を変容させてみる。個人はさまざまな属性を同時に有しているにもかかわらずそのうちの一つだけが異常に強調されがちな時代。アイデンティティを煽る政治にはちょっと身構えたほうがよい。そうか、自己責任論って平等主義の極致だったのか。

2022/02/13

スイ

『「宗教」や「国境」という線引きだけで私たちは「分断」されているわけではない。むしろ、その境界がひとつしかないとする前提こそが、深い「分断」があるかのようなイメージをつくりだしている。』 良かった。 人類学、とはどういうものか、言葉のイメージだけで間違った思い込みをしていたのだけど、血の通った言葉でわかりやすく説明してくれている。 それだけでなく、人類学の専門家でない多くの人たちの現在の日常に繋がっていくように述べられているのが更に良い。 家庭と学校や職場以外のサード(できればもっと多く)プレイスを

2020/05/19

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