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そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)

そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)

そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)

作家
菅浩江
出版社
早川書房
発売日
2007-09-21
ISBN
9784150309022
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そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4) / 感想・レビュー

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ゆかーん

「やさしいSF」という言葉がしっくりくる物語でした。短編集なのでとても読みやすいですが、SFの要素はしっかりとあるので、期待を裏ぎられることはなく読むことができました。20年前に女性の作家さんが書いたとは思えないほどの、多彩な異世界のストーリーに感心させられてばかりです。クローンだったり、機械人形だったり、小人だったりと、次はどんな展開が待ち受けているのか、最後までワクワクしながら読むことができると思います。

2016/01/12

催涙雨

初めて読む作家でしたが、寂しさを感じさせるテーマにあたたかみを添えていくような作風がとても好印象でした。全八編のうち前半に収録されている「雨の檻」「カーマイン・レッド」「セピアの迷彩」「そばかすのフィギュア」の四編が特に良かったかな。最初に雨の檻が置かれているのが良いですね。短編集の頭が引き込みのぐっと強い作品だとその後の作品を読むのがとても楽しみになります。アンドロイド、クローンなどSF的ガジェットをメインに据えながらも視覚的なイメージは穏やかで、メタリックな印象を受けず、内に向かった作品が多いです。

2022/03/27

hit4papa

なんとキュートなタイトルでしょう!びっくり仰天のアイディアとか、面白いガジェットが飛び出すわけではありませんが、かえってそれが古さを感じさせません。SFの舞台装置を借りながら、人の内面をじっくり見つめたバリエーション豊かな作品集です。

あおでん@やさどく管理人

特に後半の作品が好き。「お夏 清十郎」は珍しい「和」とSFの融合。SFって色々なモチーフと合うのだと感じられた。最後の「月かげの古謡」も好き。「王たるものがなすべきことは、迅速な、誠意ある訂正なのです」 全体的に切なさの漂う終わり方が多い印象。

2017/01/08

タルシル📖ヨムノスキー

読メで書いていいのか、ちょっと悩むけど・・・。ホンシェルジュの記事で見つけ気になった一冊。SFも嫌いじゃないし、結構評判もいいみたいなので手に取ってみたんだけれど・・・。クローン、試験管ベイビー、タイムトラベル、アンドロイド、新天地を求めての宇宙の旅、ゴリゴリのファンタジーなど、SFファンには馴染み深いテーマやギミックがこれでもかってくらい盛り込まれている短編集なんだけれど、オイラのような初心者には、ちとハードルが高いかな。8編の中では、やっぱり表題の〝そばかすのフィギュア〟が一番切なくて心に残った。

2020/11/10

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