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長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 7-1)

長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 7-1)

長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 7-1)

作家
レイモンド・チャンドラー
清水俊二
出版社
早川書房
発売日
1976-04-01
ISBN
9784150704513
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高校時代、喫煙で停学中に出会ったドストエフスキー。今も色あせない思春期を彩った読書体験。橘玲さんの【私の愛読書】とは?

さまざまな分野で活躍する著名人にお気に入りの本を紹介してもらうインタビュー連載「私の愛読書」。今回、お話を伺ったのは2002年に金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎)でデビューして以降、『無理ゲー社会』(小学館)や『世界はなぜ地獄になるのか』(小学館)など、数々の話題書を手がけてきた作家・橘玲さんだ。高校時代、大学時代、社会人なりたての頃に出会った今なお色褪せない本の思い出を、語っていただいた。 (取材・文/カネコシュウヘイ)

■あの頃出会った本はいつでも思い出せる、鮮明な記憶に

橘玲(以下、橘):心理学用語の「レミニスセンス・バンプ」はご存じですか?

――いえ、どのようなものでしょう?

橘:「思い出(reminiscence)」の「突起(bump)」のことで、繰り返し思い出すような印象的な経験を意味する言葉です。誰でも同じだと思いますが、初恋や初体験など、鮮明な記憶はおおむね思春期~20代前半のものでしょう。年をとると刺激も薄れ、バンプ(「凸」の部分)は少なくなってくる。私にとってのレミニセンス・バンプも高校時代や大学時代に出会った本でした。

――今…

2023/9/7

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長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 7-1) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

やはりフィリップ・マーロウの魅力が本編を支えているだろう。あるいはすべてと言っていいかもしれない。思索するよりもまずは行動の人だ。そうすることによって、初めて状況が少しずつ明らかになっていくのだから。まさにタフ・ガイそのものである。作品が発表されたのは1953年だが、ここに描かれているのは'30年代~'40年頃のアメリカだ。ポール・オースターや村上春樹などチャンドラリアンが多いのもわからないではない。が、文弱な私には、それほどマーロウの良さがピンとこないのだ。英語で読まないと十分には伝わらないのだろうか。

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2014/05/11

ハッシー

【ハードボイルド小説の金字塔】 男同士の友情を描いたミステリー。 英文学の回りくどい文章になかなか馴染めなかった。 あと、無性にギムレットが飲みたくなった。

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若い娘にロールスロイスから放り出された「礼儀正しい酔っ払い」テリーを拾ったマーロウ。共に酒杯を傾ける仲になった矢先、メキシコの小さな町の飛行場まで送って欲しいと自宅を訪ねてきた酔っ払い。何も余分な事を聞かないことを条件にテリーを自動車で送るマーロウ。それが事件の発端だった。テリーの犯した妻殺人事件は、首を突っ込むこと自体面倒で金にならず、酷い目に遭うだけの探偵業失格案件。訳者の清水俊二氏が後書きに記す通り「一歩間違えばキザで嫌味になるところを崖っぷちで踏み止まって、それが大きな魅力となっている文章の→続

2018/11/16

Tetchy

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2008/11/22

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