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ガラスの鍵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ガラスの鍵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ガラスの鍵 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

作家
ダシール・ハメット
Dashiell Hammett
小鷹信光
出版社
早川書房
発売日
1993-10-01
ISBN
9784150773045
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ガラスの鍵 (ハヤカワ・ミステリ文庫) / 感想・レビュー

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ペグ

小鷹信光氏と池田真紀子氏訳を共読。例えば(ジャックは煙草を口の端に移した。しゃべるたびに、煙草が揺れた。)これは小鷹訳。(ジャックは煙草を唇の端に加え直した。唇の動きとともに、煙草が上下に踊る)は池田訳。ある程度読み進めて2冊の本を読み比べる面白さ。「ガラスの鍵」だけでなく「赤い(血)の収穫」「マルタの鷹」など複数の訳者が挑んでいるハメットは、やはり読み応えのある作家です。拳銃も暴力も使わず知力だけで解決するネド ボーモン。小説の中のヒーローが又1人出現しました!

2017/10/21

セウテス

〔再読〕長編第4作品。本作は警官でも探偵でもないギャンブラーのネド・ボーモンが、正義や仕事などではなく友人の為に事件の謎を追う物語。腕っぷしも強くなく、推理でもって真実を明らかにしようとする、ハメット氏の作品では他と一線を画す作品である。本作は感情表現を全く描く事なく、ひとつひとつの動作に意味を持たせて、読者に想像して貰う構図になっている。その為文体からは乾いた感じを受けるが、描かれているのはしっとりとした古い男の矜恃というスタイルだ。ラストで解るタイトルの意味、心寂しさが残る終演、私の特別な一冊である。

2018/05/29

つねじろう

サム・スペードよりコンチネンタルのオプよりこのネド・ボーモンが良い。それとネドに密着しながらカメラを回し続けるドキュメント映画のような描写が言わせない。会話は当然芝居がかってるけどね。登場人物がどう思ってるかはその態度や表情や声色からでしか分からない。だからネドの雇い主で親友であるはずのギャングの親分ポールとの関係に最初は戸惑う。ところがところが物語が進展するに連れて命懸けの彼の行動の目的が明確になる。客観的な乾いた文体とか言われるがなんのなんの中身はとってもウェット。その緻密な計算が素晴らしい作品です。

2017/12/04

電波時計

1931年刊行のハードボイルド小説。殺人や暴力など血なまぐさいシーンも多く、ハードボイルド小説ではあるが、私にはネド・ボーモン(主人公の賭博師)とポール・マドヴィッグ(市政の黒幕)、二人のかたい友情物語のように感じた。全体として、心理描写を省いた乾いた文体で描写されているが、ラストの、ポール・マドヴィッグとネド・ボーモン、ジャネット・ヘンリー、三者のやり取りは読んでいて感傷的にさせるものがあった。

2019/11/04

レイストリン・マジェーレ

⭐︎主人公が入院した辺りから“なんとなく”面白くはなるが、それ以上の盛り上がりは見せず、そのまま真相も含めて、ストンと終わった(と感じた)。一つ一つの仕草にそれぞれの感情が割り当てられていたようだが、それを読み損なったせいなのかもしれない。主人公がいつ真相に気付いたのかも分からなかった。

2014/06/03

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