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ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫)

ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫)

ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫)

作家
アガサ・クリスティー
山本やよい
出版社
早川書房
発売日
2023-08-24
ISBN
9784151310317
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ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫) / 感想・レビュー

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こーた

旧訳を再読したばかりだが、新訳が出たのでまた読む。抜群に読みやすくなっている。もっさりしていた部分が滑らかになって、話そのものも息を吹き返したみたいにわかりやすくなっている。『ハロウィーン・パーティ』て、こんなに面白い話だったっけ笑?いや驚いた。この際だから訳の古くなっているものは、ぜんぶ新訳で出してくれたらいいのに(心配しなくてもまた読むよ!)。真相から目を逸らそうとしたり、読者の裏の裏の、そのまた裏までかこうとしたり。クリスティーのテクニックや工夫、あるいは腐心をはっきりかんじられたのもよかった。

2023/08/31

みこ

映画「ヴェネチアの亡霊」の復習。原作ではなく原案に近いと聞いていたが、それでもまだほど遠い内容、そして他のポアロ作品に比べて地味であることは否めない。今作は巻き込まれ型ではなく依頼型。それ自体は「アクロイド殺し」などでも見られるが、今作でポアロがしたことは関係者に聞き込みをしただけといっても過言ではない。ただ、それだけに丁寧な人物描写と庭園の美しい描写が合わさって小説としては最後まで世界観に没頭することができた。

2023/10/23

ぐうぐう

ケネス・ブラナー版のポアロ映画第三作目の原作ということで手に取る。『オリエント急行の殺人』『ナイルに死す』と、原作の映画化としての王道路線をあえて選択することでブラナーは、その個性を際立たせようとしてきたように思える。原作から微妙に逸脱し、ポアロ像を刷新しようとしてきたブラナーが、この地味な原作を三作目にチョイスした理由がわかりすぎるほどにわかる。つまり、本格的な逸脱、そして刷新が目的なのだ、きっと。予告編を観ると、原作から大きく改変されていることは明らかだ。(つづく)

2023/08/30

assam2005

「自分がしたことのせいで、ほかの誰かが死んでしまったら、自分も死ななきゃいけないと思うのよ」。子どもは大人よりも、感情がストレートで極端。抑えることを知らない。感情のチューニングができない。ハロウィンパーティで起こった殺人事件は「誰かの気をひきたいという気持ち」が殺人のトリガーとなった。そして、その情報を与えてしまった者に罪はあるのか。「悪いのは周り」と責任放棄するのも、「全ての原因は自分にある」と思うのも、どちらも極端だと思うのです。「ポアロ」というよりは、イギリス文化・イギリス事情の色が濃い一冊。

2023/10/27

あっきー

恥ずかしながらアガサ・クリスティーは初読み。 なぜこの小説を読もうと思ったかというと、仕事で最近公開された映画の紹介をしたのがきっかけ。 アガサの晩年の作品で地味だということだが、私は面白く読ませてもらった。ポアロの地道な捜査で、過去の殺人事件のつながり等も明らかになっていくところは非常にわくわくしながら読んだ。 *余談ですが新訳の方が読み易い、オススメであるとのレビューを参考にしました。

2023/10/23

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