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紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

作家
佐々涼子
出版社
早川書房
発売日
2014-06-20
ISBN
9784152094605
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紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている / 感想・レビュー

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starbro

斜陽産業の雄、日本製紙と殿様商売の巨大企業の東京電力との差を改めて感じました。トップのリーダーシップ、ミドルの素晴らしいマネジメント、担当者の粘り強い頑張り、三位一体となって短期間で脅威的な工場の再生を成し遂げたんだと思います。日本の企業もまだ捨てたもんじゃないですネ!

2014/12/12

鉄之助

表紙が良い。深い海をイメージする青の上に、腕組みした男性と腰に手を当てた女性従業員の眼差しが強く熱い。誰もが「復興まで何年かかるか分からない」とあきらめかけた日本製紙・石巻工場の「奇跡の半年再稼働」をリアルに追った1冊。実はこの工場、日本の出版界を支える洋紙の1/4を生産。歴史的に見ても、前身である東北振興パルプ(株)は、昭和の三陸大津波(昭和8年)で疲弊した東北救済を目的として設立された、という因縁を丁寧に取材した筆者の姿勢が共感できる。

2019/09/13

文庫フリーク@灯れ松明の火

【感謝を込めて・あなた-日本製紙石巻工場復興に関わった方々へ】雨にも負けず風にも負けず 水に浸かっても破れず 毎日めくっても耐えうる丈夫な体を持ち 退色抑え コロコロコミックをめくる 小さな柔らかな手を傷つけぬ 優しさ宿す紙 未曾有の震災に 命有った者は命喪った者に 家族無事だった者は家族喪った者に 家残った者は家失った者に 負い目とも罪悪感ともつかぬ複雑な想い抱え 報道されぬ 人の汚い姿を目の当たりにした職人たち 誰もが無理と諦めた工場復興に トップの下した命は 会社存亡賭けた「半年復興」→ 

2015/01/26

masa

3日前の「復興の書店」を契機に再読。私の得意先である仙台市内の倉庫会社には日本製紙石巻工場で製造された巨大な紙のロールが日々、天井一杯に積まれている。3・11当日も倉庫会社での商談直後、地面が大きく揺れたのだ。読書は「絶対紙派」の私には、日本製紙関係者の熱き奮闘と日本の出版を我々が支え抜くんだ‼という矜持に胸が詰まり、涙なくして読み進められなかった。あと3日で発災4年目である。得意先の庫内を覗く度に彼等が必死に守り抜き、本となることを待つ「紙」を目にすることができるのは営業担当者の特権だろうか。1541

2015/03/08

barabara

いい本だったぁ。誇りを持てる仕事がある人って、それだけで奇跡みたいなもんだから。20

2014/07/09

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