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シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱

シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱

シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱

作家
高殿円
雪広うたこ
出版社
早川書房
発売日
2014-07-24
ISBN
9784152094728
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シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 / 感想・レビュー

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徒花

おもしろかった!ホームズ、ワトソンをはじめレストレード、モリアーティなど主要な登場人物が女性になっていて、百合な設定になっているシャーロキアンのパスティーシュ――だったらそこまでおもしろくはないが、SFの要素を組み込んだり、より複雑なホームズとモリアーティの関係性を構築するなど、本作単体でもクオリティが高く、エンタメとして高品質。ロンドンの描写も非常に丁寧で、それでいて文章は軽快で読みやすい。続編をぜひ読みたい。とどめは解説を『ジョン、全裸連盟へ行く』の著者が書いているという憎さ。

2016/06/04

海猫

文章が読みやすく、キャラ立ちが抜群、程よく毒気も入り混じってたいへん面白い。ただし、シリーズ物のストーリーラインと人物配置で仕上がっているのでパイロット版だけを味わったような印象。できうれば本当にシリーズとして展開してくれると付き合って読んでいきたいが、続くんでしょうか?あとどうしてもオリジナリティーに欠けるのは、パスティーシュという性質上仕方がないか。もちろん借りてきたのは外枠だけで、独自の味付けはしてあるけれど、こういうのはジワジワにじみ出てくると思うので。この点からも、やはりシリーズ化希望。

2016/08/04

takaC

緋色の憂鬱とディオゲネスクラブの繋がり方に矛盾があったような気がしなくもないけど十分面白かったです。ドイルのホームズを読んでない人でも楽しめるだろうけど、読んでいれば楽しさ倍増間違いなし。ときどき「これは英語原文ではどんな文章なんだろうか?」なんて読みながら考えていたのは内緒。原文が日本語だったね。

2016/06/15

ちはや@灯れ松明の火

ふたりを結びつけたのは赤よりなお紅い緋色の糸。アフガン帰りの軍医にして男運のない携帯小説作家と、自称「心を持たない」才色兼備のお嬢様顧問探偵、女子力という意味で非常に残念が共通項のモルグで出逢ったシェアメイト。寒い夜の連続女性変死事件、ルージュが遺した伝言は怨恨、四人の被害者を繋ぐのも緋色の糸。市内に張り巡らされた女王蜘蛛の巣が絡みつく、群れ集う孤独が糾弾の化学反応を起こせば社会が揺らぐ。断ち切るのは抉り出すにも等しい憂鬱、だからそばにいる。ワインを買って、電脳家政婦の灯が燈る221bにふたりで帰ろう。

2014/11/07

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

名探偵ホームズの世界を、舞台を現代のロンドンに移し、登場人物のほとんどを女性に置き換えて描いたパスティーシュ。基本的な設定は踏襲しているとはいえ、作者が自由に遊んでいるような“2次創作”的な雰囲気になっており、それを楽しめるかどうかで本書の印象は変わってくるかも。個人的には違和感ありまくりでもあったのだが、ホームズとモリアーティの関係性や、ワトソンが抱えた過去の秘密など、ほのめかされるあれやこれやにそそられ、いつの間にか引き付けられてしまった感じ。ミステリー部分も悪くなく、続編の発行をぜひにと期待したい。

2014/11/26

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