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わすれて、わすれて

わすれて、わすれて

わすれて、わすれて

作家
清水杜氏彦
出版社
早川書房
発売日
2016-09-21
ISBN
9784152096395
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わすれて、わすれて / 感想・レビュー

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散文の詞

少女たちによる復讐ノベルです。ジャンルとしては、SFミステリーって感じですかね。 詩のような文体は、サクサク読めるし、つまらないってわけではないのですが、そのせいか、雰囲気や世界観が伝わりにくいです。 しかも、明らかにおかしいような部分もあり、SFなのだから、仕方がないとでも言うのでしょうか。 エピローグがあったので、復讐に対する答えでも書かれているのかとおもっていたら…。 ジュブナイル向けですかね。

2020/03/31

ゆかーん

両親を殺され、復讐を誓う少女リリイと同級生のカレン。記憶を消せる魔法の本を片手に復讐の旅をする二人は、4人の殺人者の追跡を開始します。殺人を犯し記憶を消し、また殺人を犯すをいう、負のスパイラルを繰り返す二人。嫌な過去を忘れようとするほど、苦しみは増すばかり…。過去の記憶を消す事は、辛いことも良かった事も、全ての記憶を無かったことしてしまう行為…。それを分かっていながらも、復讐を繰り返すのは、大切な人を失う悲しみに勝るものはないから…。終わることのない復讐劇に走る二人の姿が、読んでいて辛いです。

2016/12/09

きっしぃ

書いたことを忘れられる魔法の本。その本をめぐり両親を殺されたカレン、そのカレンの復讐に手を貸すリリィ。止まらない復讐の連鎖と殺伐とした世界は前作「うそつき、うそつき」よりも救いがないように感じた。忘れることで、復讐することも忘れられたらよかったけど、それは本人じゃないから言えること。相手の記憶は簡単に消してしまえるかもしれないけど、自分の記憶を消すことはとてと怖いことだと思った。どんなことも自分を形成してる、あっても私にはきっと使えない。

2017/03/16

harass

治安が悪化した社会、記憶を消すことの出来るノートを持つ少女は、ガンコンテストで有名な少女と復讐を果たす旅にでた。順調に復讐相手をこなしていくのだが…… 前作と同じような童話のような文体と無国籍な世界観は相変わらず。喪失感がやるせない。だが雰囲気はいいんだが物足りなさを感じてしまった。抑えた筆致はいいんだが抑え過ぎるような印象。もどかしいなあ…… 好みではないということかも知れないが。

2016/11/25

まー

書いた内容を忘れることができる魔法の本、それをめぐって家族を殺された少女と友人の復讐。復讐の連鎖が起きないように、本を活用しながら復讐は進んでいくはずだった…。忘れることは救いなのかな。忘れたいくらい苦い思い出はあるけど、忘れること前提でいくら相手を傷つけてもいいと思うのは違う。これも葛藤の物語だけど、個人的には『うそつき、うそつき』のほうが好き。

2016/10/07

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