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三体III 死神永生 下

三体III 死神永生 下

三体III 死神永生 下

作家
劉慈欣
富安健一郎
大森望
光吉 さくら
ワン チャイ
泊 功
出版社
早川書房
発売日
2021-05-25
ISBN
9784152100214
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三体III 死神永生 下 / 感想・レビュー

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パトラッシュ

(承前)まさにセンス・オブ・ワンダーの極北! SF作家の想像力がここまで及んだのは手塚治虫の『火の鳥未来編』以来か。第1巻冒頭で父親を虐殺された葉文潔の絶望が、全人類の消滅という円環の結末を迎えた。英語版題名の「死の終り」とは、あがき続けた果てに死という概念すら消し飛んでしまうからなのか。カード大の1枚の紙と思われた二次元空間が全太陽系を飲み込み、程心と関一帆が1890万年も先の世界に残されるラストは壮絶だ。唯一、2045年に迫るとされるAIの発展によるシンギュラリティが言及されていなかったのは残念だが。

2021/06/30

ひさか

2021年5月早川書房刊。シリーズ5作目最終巻。雲天明が書いたおとぎ話の解釈から始まり、ある意味無茶苦茶な展開に突き合されて、しかしラストではいつのまにかヒロイン、ヒーローになった二人とアンドロイド智子が新しい世界に到達する大団円につきあわされるという体験は貴重です。荒唐無稽過ぎて、ほら話、詐欺本ちゃうかとも思いますが、いやいやこれこそがセンス・オブ・ワンダーの極致、三体世界から始まった宇宙の終わりと始まりを示した物語なのだとも思えます。いずれにしても読み終わるとあっけにとられますなこの上下巻は。

2021/07/21

absinthe

とうとう終わってしまった…。これだと続編は難しく、創世記のアダムとイブに続くと言った塩梅か。大きな風呂敷はとうとう200億光年を超え、壮大に広がった。いつまでも読んでいたかったが本書にも終わりがあったのか。死神永世は個人にスポットが当たらず、最後の歴史語りが多くなったのが玉に瑕だが。それでも満足した。最近の宇宙論は開いた平坦な宇宙が主流だと思っていたが、『タウ・ゼロ』を彷彿とさせるビッグクランチを想定した懐かしい宇宙観。それにしても壮大だ…。なんとアイデア豊富な作家なんだろう。

2021/10/27

やっちゃん

面白い!物理現象や理論の説明が仔細で圧倒される。頭の中にその世界を描くのが楽しい。複雑すぎて少々疲れはするけどその疲労感もいい。終盤のインフレが凄かったな。地球がさえない異星人に面倒臭そうに滅ぼされるシーンが印象的、フリーザ様より無慈悲だった。どこにあるやら次元の狭間。

2022/01/24

塩崎ツトム

シリーズの総括として、よくも悪くも「ハードSF全部載せ」の作品であり、予め60年代のハードSF古典を読んでしまっていると、どうしても「もう見た」という感覚に陥ってしまい、素直に展開にびっくりできなくなってしまっていた。英文学者にシェイクスピアの全要素をてんこ盛りした小説を読ませて感動できるか、という話である。しかしハードSFってどんなやつ?と訊かれたら、これからの時代はアシモフやクラークではなく「三体みたいなやつ」と答えるだろう。かの国は今「ハードSFルネッサンス」なのかもしれない。

2021/07/04

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