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超新星紀元

超新星紀元

超新星紀元

作家
劉慈欣
大森望
光吉 さくら
ワン チャイ
出版社
早川書房
発売日
2023-07-19
ISBN
9784152102546
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超新星紀元 / 感想・レビュー

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absinthe

劉慈欣の最初の長編らしい。彼の著作は全部読むと決めてる人でもない限り、本作はお薦めはしない。超新星爆発の放射線で子供しか生き残れなかった新しい社会。アイデアがどんどん湧いてきて、途方もない風呂敷が広がった。このあたりはさすがで、あの『三体』を生み出した作家の力量の凄さか。しかしながら肝心の子供たちの生活・活動に説得力が無い。しかも途中から主人公置いてきぼりが続く。ずいぶんと粗削りだなと思った。最後は良かった。

2023/10/02

パトラッシュ

大人のいない世界で子供だけが苦闘するドラマは、漫画『漂流教室』と重なる。しかし作者は小さな学校どころか、全地球が舞台のサバイバル劇を展開してのけた。自分たちに未来がないと悟った各国指導者は、優秀な少年少女を選抜して地球の未来を託す。全体主義の中国は社会実験でリーダーの素質ある者を選び補助の巨大AIも残すが、自由主義国アメリカは試験秀才による政府と議会を設けた結果、暴走するアメリカと冷静沈着な中国を対比させる。性の問題などを素通りしているが、次々と畳みかける物語のつるべ打ちは若書きだが『三体』を予感させる。

2023/08/18

KAZOO

この作者の最初の長編だそうです。しかしながら今までの翻訳された彼の作品をすべて読んでいる私としては何か物足りない感じでした。いわゆるジュブナイルSFではないかという気がします。災厄を与える星が地球に来て12歳以下の子どもしか生き残れないということで大人がいろいろな対策を練ります。その後地球を舞台とした子供たちの争いが起きて、ということですが若干「蠅の王」を思い出したりしました。

2023/10/15

keroppi

超新星爆発のため、大人が死んでしまい子供だけになった地球。それでも国家はあり、戦争は起きる。ゲーム化した政治状況は、戯画化された現実か。SFという形で、国家や、国土というものの意味を問うているようだ。話は変わるが、先日、世田谷美術館のナイトツアーという企画にボランティアとして参加した。小学4年生から中学生までの子供たちがグループに分かれ真っ暗な美術館を探検するのだ。自然とリーダーが生まれ、謎を解き、大人以上の行動力でゴールに達していく。そのキラキラした瞳と、興奮振りが、この小説と重なってしまった。

2023/08/30

りんご

一番恐ろしかったのは慣性時代。退屈ダメ。説教ダメ。勉強しない。労働しない。もっと楽しいことしなきゃ死んじゃう!つまんなくて死んじゃう!楽しければ疲れない!やらせてくれたら絶対できるもん!ひょえ〜。幼児の頃の我が子からもこういうの聞いたような。そして彼1人ですら扱いかねた身としては、国民のほとんどがそういう振る舞いをすると想像、、、、白目むくね。こっからキャンディタウン時代がもうね、すごいもん見せられたわ。ただ戦争ゲーム以降は人間が舞台装置になってしまった。そうでもしなきゃ悲惨すぎるから書けないんだけども。

2024/04/11

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