読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

人之彼岸 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5051)

人之彼岸 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5051)

人之彼岸 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5051)

作家
郝景芳
立原透耶
浅田 雅美
出版社
早川書房
発売日
2021-01-21
ISBN
9784153350519
amazonで購入する Kindle版を購入する

人之彼岸 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5051) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

buchipanda3

人間とAIの関係をテーマにしたSF短編集。SFの世界では古くから馴染みある分野の話だが、本作では現在の現実的な技術的観点からの考察論をまず述べて、それとリンクさせた小説でAI時代の生き方に言及しているのが特徴で興味深く読めた。著者が懸念しているのは、情動を軽視し、自らデジタル世界へ過剰に帰属化していくこと。AIが相性診断する時代。日常の選択をプログラムに委ねることは身近に。人の方がAIへ似せていく世界へ。AIが子供から学ぶ話も面白い。散漫、飽きるなどが最も創造的選択に繋がる。子供こそ最も優れた先生なのだ。

2021/02/28

藤月はな(灯れ松明の火)

最初は100頁余りのAIについてのエッセーで始まる。切り口がドラマ『ウエストワールド』に言及していて喜んだファンでした(笑)しかし、中身は人間の成長と学び、好みの確立も過程、不意の感情の表出と共感を基に「AIは人に並び立つか」、「AIは脅威になり得るか」を真剣に考えており、とても面白い。『教科書の読めない子供たち』と被さる内容もあり。特に「AIは常識を持ち得るか」という着眼点は盲点でした。「不死医院」は主人公が沈黙するしかない真相に絶句。「愛の問題」は「藪の中」のようだが、家族の愛は確かにあって安堵した。

2021/04/10

sin

【エッセイ】AIの実務的な可能性を語るがその進化を突き詰めるため人の思考に想いを至らすと魂の不在を思い知る。脳とそれに付随する身体と云う実態がなければ思考は発生しないのではないか…「我思う我が在る、故に我在り」?【短編】人とAIの置き換えは可能か…答えは否!人の完全なコピーは果たしてその人たり得るのか…魂の問題や如何に?AIの提示する解答の意味をAIは理解し得るか、また自身の存在に対する脅威を理解し得るか…そもそもAIに自分と云う概念は存在するのか?人間を滅ぼすのは人間!ビバ自由意思!非効率は学びの原点?

2021/03/11

かもめ通信

郝景芳の第二短篇集の全訳。AIをめぐるエッセイ2篇と、短篇6篇が収録されている。エッセイはかなり難解だが、意外にも短篇の方は読みやすい。元々AIものはもちろんSF自体にも疎いので、収録作品が目新しいとか、○×に似ているとかいった評価は下せないが、いずれもAIをテーマにしていながらも人情味溢れる作品群で読みやすかった。お気に入りは、どんな病人でも嘘のように回復させてしまうという病院の謎に迫る「不死医院」。人工知能業界のエジソンといわれる人物に意識不明の重症を負わせた事件の真相にせまる「愛の問題」も○。

2021/03/05

yhirose254

シンギュラリティなんてここ最近聞かなくなっってまだまだいくつもの技術革新が必要だと分かってきたけど、AIが人の仕事を取って代わってしまう時代は、今の技術の到達範囲でもって、その時人に必要な能力はなにか、どのようにその能力を開発すべきか?著者は素人にも分かりやすく懇切丁寧に教えてくれる。このAIへの論評だけでもこれは読むべき好著。もちろん小説もGood!

2021/04/08

感想・レビューをもっと見る