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地ひらく: 石原莞爾と昭和の夢

地ひらく: 石原莞爾と昭和の夢

地ひらく: 石原莞爾と昭和の夢

作家
福田和也
出版社
文藝春秋
発売日
2001-09-01
ISBN
9784163577807
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地ひらく: 石原莞爾と昭和の夢 / 感想・レビュー

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くすりん

700頁を超える大作。石原莞爾の人生をなぞるように明治末期〜昭和の敗戦までの事件、事変、戦争について、何処の誰が何を考えどの様に行動したか?というのを考察交えながら進める歴史書。何故日本は、負けたのか?について、どう言う因果があるのか?が考えさせる本。その時の流れに於ける石原莞爾の生き様は、凄い。昭和の天才。国家レベルでの方向性を忌憚なく語れる人。グランドデザインってのはこう言う人が書けるのかと思う。今の日本人に会社経営と言う枠組みですらグランドデザインを、書ける人は少ない。

2017/07/12

えむa

石原莞爾については、満州事変の首謀者であること以外全く知識がなかった。職業軍人であっても在野にあっても、戦争というものをとことん突き詰めて考え抜いたものすごくスケールの大きい人物だったのか。本気で八紘一宇、五族協和、王道楽土を夢見て果たせなかった人。昭和の戦争については単純な図式に落し込んで理解したつもりになってしまうのはいけないなと改めて感じた。現代史をもっと勉強したいと思った一冊。

2014/07/08

KAZOO

石原莞爾という人物は、当時の官僚的な陸軍にあっては一種のはみ出し者だったのでしょうね。しかしながらそのような環境にありながら、日本という枠組みを超えてアジア全体のいくさきを考えていたと感じられます。今の政治家でもこれだけの考え方を持つ人は少ないと思います。当時の状況などを、ずるいのですがコミックの「ジパング」「虹色のトロッキー」「龍」などでもう一度おさらいをしたいと思っています。

2013/01/10

keiトモニ

何と買ってから8年余、積読でありました。なにせ760ページもあるものですから。「アジア民族の解放を実現するという石原の戦略は、壮大で、当時の日本では抜きんでたものであった」は印象的です。「予言者」の項で石原は歴史を動かそうと試みた男の巨きさを我々は感応することができた…と思います。

2010/01/11

うらなり

天才だと思います。読む前の知識では、大東亜戦争のきっかけを作った右翼の実力者程度のイメージだったが。石原莞爾と板垣征四郎の名を取って、小澤征爾の名になったとか。この本を読んで、少数の関東軍で、短期に張学良の大軍を制圧する用意周到な作戦をじっくり研究して結果をだした。それを誤解して中国軍は弱いとした軍のトップがその後の道を誤り、無条件降伏となった。私の昭和軍人の好きな、トップ3。今村均、根本博。満州国を王道楽土(今のアメリカやシンガポールのような)として多民族国家を目指していたというところも素晴らしかった。

2019/03/27

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