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はじめての文学 川上弘美

はじめての文学 川上弘美

はじめての文学 川上弘美

作家
川上弘美
出版社
文藝春秋
発売日
2007-05-15
ISBN
9784163598703
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はじめての文学 川上弘美 / 感想・レビュー

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がらくたどん

モグラが「アレ」を拾う話が収録されているとのご感想に惹かれて。YA向けの「大人の小説への橋渡し」を想定した人気作家短編シリーズ。そういえば実際に読むのは初めて。優しさの中に一つまみの苦みを仕込んだような「ときどき、きらいで」とか「ざらざら」みたいな日常系小説と、くま・天狗・鳥(ジャンとルイ)・蛸・モグラの皆様が御出演の川上劇場が、程よいブレンドで楽しめる。大仰な寓意より「あ~、そこに居るんだ」くらいの当たり前な存在感の中に並べると一癖ある「人間」もくまやモグラと同程度の「ふ~ん。居るんだ」と思えて楽しい。

2023/04/25

mike

「センセイの鞄」の続編「パレード」を含む13編を集録。同じアパートに越してきた熊さんとの話「神様」、中2の少女と彼女を思う2人の少年を描いた「草の中で」が好き。しかし川上ワールドはかなり不思議なものも多くてちょっとついて行けない感じもした。今週のNHK夜ドラ、ユーミンストーリーズは川上さん原作。ユーミンの「春よ、来い」をどう見せてくれるのか楽しみ♪⁠~⁠(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)

2024/03/19

まひる

短編集。現在、過去、未来、人、人ではない生き物、場所、全てにとらわれない不思議な世界が広がる。後書きにあるけれど、読み方は自由。書いてあることをどうとらえるか自由なのよ。読書って、心の中を動かすもので、目には見えない故の自由。素晴らしい。センセイの鞄に出てくるセンセイとツキコさんが出てきて、嬉しかった。

2020/06/06

momogaga

川上弘美さんの短編作品アンソロジー。これまで読んだことがない異形、異質なものがうごめく世界観に最初は戸惑いましたが、最後は魅了されていました。

2021/03/28

かんらんしゃ🎡

優しさがあふれる不思議な話。おとぎ話か子供の空想話のように。かと思うとなんとなく不穏なものもある。不穏なものも不思議な話である。エキセントリックな世界観である。だからといって大人頭で何か寓意を探るように読んではだめだ。言葉が素通りしていくように、電車の窓から言葉がビュンビュン後ろへ飛んでいってしまうように、そんなふうにいくつか読むと「ああ、これが川上弘美の世界だな」と感じられる。考えるより感じるように読んでます。

2023/04/15

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