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あしたの君へ

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あしたの君へ

作家
柚月裕子
出版社
文藝春秋
発売日
2016-07-29
ISBN
9784163904429
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あしたの君へ / 感想・レビュー

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ウッディ

家庭裁判所調査官補。先輩達からカンポちゃんと呼ばれる見習い調査官の望月大地。窃盗事件を起こした少女、ストーカーの少年、モラハラを受けている妻の離婚、息子の親権を争う夫婦など、家裁を舞台にした5つの物語。難しい案件には戸惑うが、彼らの幸せな人生を願い、真っ直ぐな心で、後押しする大地の姿は、佐方検事シリーズに通じる温かさがある。家族を支えるため、ネットカフェで生活し、犯罪に手を染めてしまった少女の話が印象的でした。自分の事を真剣に考えてくれる人がいれば、救われる多くの人がいるのだと思いました。

2018/10/14

まちゃ

家庭調査官補の望月大地が少年事件や離婚問題の背景を調査し、悩みながら関係者にとっての最善の解決策を模索する姿を描いた成長物語。事案の裏側にある人間の思いを探り、事件の真相や関係者の心理に迫る様子に好感が持てました。楽しめました。

2016/12/24

青乃108号

主人公が家庭調査官【補】という、いわば家庭調査官見習いの話しであるからして、その目線で描かれる各エピソードに対しても当然と言うべきか今一つ突っ込んだ感じがなく、各案件の上っ面しか見ていない印象。そもそも見習いにあてがわれる案件もそこまで悲惨な修羅場状態の物はあろうはずもなく、したがって必然的に本全体としての見せ場に欠ける。ありていに言うと全く印象に残らない本。読んだ端から忘れてしまうような。

2022/10/07

冴子

家裁調査官という仕事があるのを初めて知りました。人生経験が浅い若い人がつくには余りに難しい仕事かもしれないが、誠実に真実と向かい合う姿勢が大切なのだ、と思います。1話目の貧しい少女の話には涙が出て来ました。行政の網から漏れてしまうこういう家族はもっといるのかもしれません。モラハラ夫の存在は知られてきましたが、裁判となると表に出づらく怖い存在。大地が「補」が取れて調査官になってからの成長記もまた読みたい。他の調査官補のメンバーの話も読みたいし。

2018/01/18

ミカママ

エエ話やのぅ。昨今の世を賑わせているような事象を、各逸話に取り込む手法もお見事。これは、シリーズ化ですかね?

2018/04/14

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