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ゴー・ホーム・クイックリー

ゴー・ホーム・クイックリー

ゴー・ホーム・クイックリー

作家
中路啓太
出版社
文藝春秋
発売日
2018-11-22
ISBN
9784163909325
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あらすじ

終戦直後の昭和二十一年の初め、最高司令官総司令部(GHQ)の方針に従い、国会内の委員会で政府試案をまとめたが、GHQは拒否。そればかりか、GHQ憲法改正案を押し付けてきた。この案を翻訳し、日本の法律らしく形を整え、新憲法の下敷きにせよ、というのだ。
わずか二週間で翻訳にあたることになったのは、内閣法制局の佐藤達夫。吉田茂外相と話す機会を得た佐藤は、GHQ案の問題点をまくしたてる。それを聞いた吉田は、佐藤に言った。
「GHQは何の略だか知っているか? ゴー・ホーム・クイックリーだ。『さっさと帰れ』だよ。総司令部側が満足する憲法案を早々に作っちまおうじゃないか。国の体制を整えるのは、彼らがアメリカに去って、独立を回復してからだ」

終戦直後、日本は自治権を失った。
この小説は、昭和天皇の戦争責任をたてに、GHQから、憲法改正案を押し付けられようとも、未来の日本国民のため、日本という国家の矜持のため、懸命に戦った官僚と政治家たちの熱い物語である。

かつて司馬遼太郎は、『坂の上の雲』で、明治という時代の明暗と、近代国家誕生にかけた人々の姿を小説にした。
自らの保身しか考えない官僚と、未来へのビジョンを提示しない政治家がはびこる現代だからこそ、著者は、「国のために戦った」男たちの姿を描いた。

ゴー・ホーム・クイックリー / 感想・レビュー

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Nazolove

憲法のなんたるかー、というのを学べた本。 GHQをそんな訳するなんて面白いなーと思った。 (実際はそこまではやく決まらなかったようだけど) ただ天皇万歳なんていう憲法のせいで戦争があったのでここまで憲法を話し合って変えていったのはなかなかに壮大でおおきなドラマだなーと思った。 ただ後半ただただ教科書の文羅列ではっきりいってちょっと合わなかったなーなんて思った。(ディスって申し訳ない) しかし憲法を直すのにいちいち一句一句直していくとは憲法を直すのも楽じゃねーなーなんて思った。

2019/02/18

難しかったです。小説というよりは歴史書

2018/12/22

サケ太

恐ろしいまでに面白い。主人公佐藤達夫の終戦から始まる奮闘の日々。「ゴーホームクイックリー」を胸に新たな憲法を創り上げる。様々な政治家、官僚が苦しみ、嘆き、怒りながらも完成へと至ったその記録。こんなに苦難の道のりだったのか。今の日本が形作られる事になった憲法。多くの思惑に振り回され、己の無力を感じる日々。それでも、独立の為には前に進まなければならない。自分の仕事を果たした男。託された思いは現代に受け継がれている。『花が憲法なら土は国民だ。どんな形をした、どんな色の花を咲かせるのかは、土が決めるのではないか』

2018/11/30

古本虫がさまよう

日本国憲法制定過程を描いたノンフィクション・ノベル。 主人公は、実在した佐藤達夫さん。法制局長官にもなるが、敗戦後はまだ地位は低く、松本烝治大臣の指導の下、占領軍との折衝に携わっていた。そのあたりから物語が始まる……。 女性の人権を強調し、今日では女神のように扱われがちなシロタという女性も登場。単細胞的に日本社会を「男尊女卑」であると決めつけ、それを改める条項をいれるべしと居丈高な彼女を、佐藤や白州次郎のみならず、米軍関係者もちょっと茶化すシーンなどもあったが、それは結構なことではなかろうか。

2019/01/02

horabook

★★★☆☆:硬派な小説だった。日本国憲法制定の背景に触れることで憲法の理解が深まったと思う。非常に良い本だとは思うもののエンターテイメント性が低いのでぐいぐい進むというものではない。それでも内容には満足。どこかでもう一度読んでもいいかなと思う。

2018/12/28

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