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潮待ちの宿

潮待ちの宿

潮待ちの宿

作家
伊東潤
出版社
文藝春秋
発売日
2019-10-23
ISBN
9784163911137
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潮待ちの宿 / 感想・レビュー

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starbro

伊東 潤は、新作中心に読んでいる作家です。備中笠岡の港町の旅籠を舞台にした女性の一代記、連作短編集の佳作でした。若い女性が主人公の時代小説なので、宮部みゆきのような雰囲気を醸し出しています。オススメは、『切り放ち』&『紅色の折り鶴』です。

2019/12/07

とん大西

瀬戸内海を臨む船待ち宿【真なべ屋】。女将と手を携えて健気に働く志鶴。ときは幕末から明治へ。そして志鶴も少女から女性へ。変わりゆく時代と変わらない瀬戸内の情景と潮を待つ宿。小さな揉め事、大きな事件。その影で揺れ動く切ない心。地味ながら人情時代劇のエッセンスがしっかり詰まっていて安心の読み心地でした。第2話『追跡者』でアノ人物の登場はサプライズ。気が利いてますね(^^)

2019/12/21

のぶ

読みやすく、面白い連作集だった。口減らしのため備中の港町、笠岡の潮待ちの宿屋「真なべ屋」に連れてこられた志鶴は現在14歳。そんな幼い少女をめぐる6つの物語。時代は幕末から明治初期。商人や仲買人たちがひっきりなしにやってきては、どこかへ去っていく。それぞれの話は、人情話やミステリーめいたもの他バラエティーに富んでいる。志鶴を通して世界を見つめる志鶴の姿が健気で感情移入しやすかった。おかみの伊都に頼っていた志鶴も徐々に成長し、これからの志鶴の人生に幸あれと思わずにはいられなかった。

2019/11/16

kawa

幕末から明治の初め、舞台は岡山県南部、笠岡という寂れつつある瀬戸内の港町の宿「真なべ屋」。宿を切り盛りする女主人伊都とそこに貰われてきた娘の志鶴、そしてその宿を通り過ぎる旅人。伊都のエピソードが切ない人情物語の趣きが秀逸な短編集。とは言え、著者は歴史小説の名手、登場する人物は河井継之助、禁門の変に敗れ逃亡する長州志士、藤田組贋札事件の容疑者など歴史ものとしても抜かりなく楽しませてもらえる。

2019/12/20

サケ太

備中の港町・笠岡を舞台に、そこで生きる事になった少女・志鶴の視点から事件や変化を描いていく。十四歳から始まって、幕末・明治へと変遷していくなかで、町の風景や少女の心情も変化していく。連作短編の中で、時代を想起させる事件が起こり、そこに巻き込まれていく少女。“待つ”生き方をしている志鶴。出会いと別れを繰り返す彼女の選んだ生き方。大切なものに気がついた彼女の選択は間違いではないと感じた。

2019/10/29

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