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ぼくをつくった50のゲームたち

ぼくをつくった50のゲームたち

ぼくをつくった50のゲームたち

作家
川島明
出版社
文藝春秋
発売日
2020-09-16
ISBN
9784163912585
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「ぼくをつくった50のゲームたち」のおすすめレビュー

麒麟・川島明の人生を辿るRPG風エッセイ! 「ドラクエ1」での悲劇、「シムシティ」から学んだこと……

『ぼくをつくった50のゲームたち』(川島明/文藝春秋)

「ゲームの話」をするのは実はめちゃくちゃ難しい。まず立ちはだかるのは「ゲームをする人/しない人」の壁。どんなに有名なタイトルであっても、世の中全体からするとやったことのない人のほうがたぶん圧倒的に多い。それはマリオのようなビッグタイトルですらそうなのである。今、「マリオならやったことあるよ!」って思ったそこのあなた。それは「友達の家でなんとなく一回だけやったことあるかなぁ~」とかではありませんか?

 麒麟・川島明さんの『ぼくをつくった50のゲームたち』(文藝春秋)の「はじめに」には、こう記されている。

食レポの仕事で立派な松茸をいただいたときも「これマリオが食べたら都庁ぐらいでかくなるでしょうね」と言っては、ディレクターさんに「すみません、よくわからないのでもう一回お願いします」とご迷惑をかける始末です。

 泣ける。「マリオがキノコを食べると体が大きくなる」というゲーム界の常識は、テレビ番組の食レポでは「よくわからない」扱いなのである。

 これでは当然、ほかのゲームのネタでも通用しないのだろう。例えば…

2020/9/30

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ぼくをつくった50のゲームたち / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

おしゃべりメガネ

麒麟「川島」の溢れ出るゲーム愛に満ちた愉快なエッセイです。ファミコンからプレステ、DSまで懐かしい作品は勿論、全く知らない作品までバラエティー豊かな50作品を笑いあり、涙ありのエピソードとともに紹介してもらっています。読んでるとその作品について、意外な事実を知ったり、自分も遊んだコトのあるタイトルが紹介されていると共感しながら同時になんとも言えない懐かしさがこみ上げてきます。本書を読んで、またゲーム愛(熱?)が再燃してしまいそうです。オトナになってからプレイすると、また違ったキモチで遊べるかもですね。

2021/02/20

アナーキー靴下

麒麟川島の、ゲームと密接につながる思い出を綴ったエッセイ。私とは一学年差でファミコン世代、かつ現役ゲーマーな彼の話に共感の連続。語り口も絶妙で、同世代でゲームと育った人にはオススメ! ドラクエ5の結婚に至る流れ説明はシナリオの時系列を考えたら説明下手か、って思うけれど、本人の中ではこんなふうに印象付けられているんだろうと逆にリアル。まさに期待通りなエピソードの次長課長井上も最高。しかし総じてエンジョイ勢なカジュアルゲーマーの思い出話、なので、コアゲーマーがゲームの話として読むには物足りないかも、とは思う。

2021/02/11

キク

川島の、小一での最初の出会いから今までのゲーム遍歴のエッセイ。僕は子供の頃からの生粋のゲーマーで川島とはほぼ同世代なので、取り上げられているゲームへの思い入れもかなり重なっていて面白かった。僕の横にはいつも本とゲームがあったんだとシミジミしました。でも、今ではもう格闘ものじゃ勝てないかもしれないので、息子とのスマブラ対戦は避けています。息子の成長を喜ぶべきか、自分の反射神経の衰えを嘆くべきか、複雑です。

2021/01/30

akihiko810/アカウント移行中

「麒麟」の川島による少年期から現在までのゲームエッセイ本。印象度B+  あとがきに「この本を書いてよかったのは、これを書かなければ二度と思い出さなかったであろう友達のことを思い出せたこと」とある。そうだよねー、ゲームなんて子供時代は高価だったから、限られたものしか買えなくて、友達と共有してやるものだったのだよね。やったゲームは、友達との思い出として紐づけられるのだ。すべてのゲーム少年に送りたい、ノスタルジーに溢れた名エッセイ

2023/11/04

タケチヨ

麒麟・川島さんのエッセイ本。自身が遊んできた様々なゲームを紹介しながら少年から青年、芸人に至るまでの軌跡を振り返るといった内容。ゲームのジャンルに若干の偏りはあるけれど、一晩中悩むドラクエVの結婚イベントやストⅡのヤンキー相手の接待プレイなど個人的な共感ポイントが多々あり面白かった。ゲーム愛が強すぎて自作の漫画を執筆したりソフト購入の為に祖母の漬物屋や父の板金工を手伝ったり、次長課長の井上さんとのバーチャ4の師弟愛など。ゲームと共に歩んできた人生は読んでいてほっこりと、そして懐かしい読後感を味わえます。

2020/10/11

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