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中野のお父さんの快刀乱麻

中野のお父さんの快刀乱麻

中野のお父さんの快刀乱麻

作家
北村薫
出版社
文藝春秋
発売日
2021-11-10
ISBN
9784163914619
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中野のお父さんの快刀乱麻 / 感想・レビュー

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starbro

北村 薫は、新作中心に読んでいる作家です。中野のお父さんシリーズ第三弾読みました。コロナ禍なので時代は令和の設定ですが、内容が懐古趣味的な昭和で古過ぎです。また快刀乱麻という程、キレがありません(笑) https://books.bunshun.jp/articles/-/6784?ud_book

2021/12/01

紅はこべ

美希はもう三十路なのか。それにしては男女の機微に疎いな。手塚の気持ちに気付こうよ。意外とあざとい系女子だったりして。北村薫愛読者にとってはお馴染みのトピックばかり。快刀乱麻というほど、謎解きに切れ味はなかったと思うが。北村薫の本が出て来るという軽いお遊びもあり。「本の大切さというのは、分からない人には全く分からない」これは本当にそう。

2022/03/23

R

古本や古書を訪ねて蘊蓄とちょっとした謎の解決を楽しむ短編シリーズ。ほのぼのしたキャラクタが、少々毒があったり、抜けていたりとほんわかした世界観の中、中野のお父さんの知識と蔵書が、文豪の謎や噂話の裏付けをするというのがとても楽しい。お気に入りは将棋の話で、実際に先崎先生とむろやん先生に取材したのをアレンジして小説にしたんだろうなという一遍がすごく面白かった。実在の人物と小説のキャラクタがシームレスに会話して、物語になるというのが凄い。

2023/03/23

buchipanda3

本と日常の謎解きミステリ短編集。ふふっ、楽しい。肩肘張らずにマニアックな本ネタ、作家ネタをこんな風に面白く読ませてくれるなんて。ネタがどんどん深掘りされて、あらら横道にも逸れてどうなるのかと思ったら、ばしっ、気が付けば見事な収束で思わずニヤリと。今回は本だけじゃなく落語ネタも豊富。古今亭志ん生は、志ん生という生き方の作品を客に楽しませていたのだなあと。志ん朝の話がまた良かった。当時の空気感(と真実)を伝えてくる本や音源など記録の存在がいかに人の心に訴えてくるものか。著者が本の虜になるのも分かると思った。

2022/02/16

とろとろ

編集者の娘が元国語教師の父に聞くという形式で作者の文学への知識を披露するというのが筋?。2019年に読んだシリーズ2冊目の「中野のお父さんは謎を解くか」と同様、父と娘による問答集みたいな…。志ん朝の落語のネタはどういう経路でこうなったのだとか、小津安二郎監督の話とか文藝春秋の創設者である菊池寛の将棋小説への疑問とか…。これらに関連する文学作品とか雑誌の掲載とか次々と紹介される。それによって一つ一つの謎解きを懇切丁寧に解説するのだ。重箱の隅をつつくように…よくもまぁ、次々と資料が出てくるもんだなぁ…と。

2022/06/10

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