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BLANK PAGE 空っぽを満たす旅

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作家
内田也哉子
出版社
文藝春秋
発売日
2023-12-15
ISBN
9784163917917
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「不感症気味になっている心に響く――」森山直太朗×内田也哉子特別対談。アニメ『オチビサン』書き下ろし主題歌制作の裏側

 主人公・オチビサンと、その仲間たちの日常を柔らかな雰囲気で描いた安野モヨコさん原作のアニメ『オチビサン』(NHK総合)。なんでもない日々のなかにある、季節のうつろいや繊細な感情の機微を丁寧にすくいあげるような、優しさにあふれた作品に仕上がっている。

 この記事では、アニメ書き下ろしの主題歌『ロマンティーク』を手掛けた森山直太朗さんと内田也哉子さんにインタビュー。共作に至った経緯や裏側、創作における価値観について語ってもらった。

「むき出しの言葉が作品の世界観にぴったりはまる」。内田也哉子に作詞を依頼した理由

――アニメ『オチビサン』のために書き下ろされた楽曲『ロマンティーク』では、森山さんのほうから内田さんに歌詞を書いて欲しいと依頼されたそうですね。

森山直太朗(以下、森山):原作者である安野モヨコさんが描く、ノスタルジックでファンタジックな世界観を僕の色だけで表現すると、やや重たくなっちゃうんじゃないかなと思ったんです。也哉子さんとは、2022年と23年に行われた『母に感謝のコンサート』の東京公演でご一緒したことがあって、その時朗読されていたオリジナ…

2024/2/28

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BLANK PAGE 空っぽを満たす旅 / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

【42歳、いのちの折り返し地点に立った私は、気づけば台風の目のような静寂に包まれていた――】5年前、私は母と父を立て続けに喪った……。大きな喪失を抱えて谷川俊太郎、小泉今日子、坂本龍一、伊藤比呂美ら15人と1対1で対峙して綴ったエッセイ集。<この喪失という名の空っぽの旅に、一歩踏み出すことにした。人生の核心的登場人物を失った私は、ありとあらゆる生業の、それぞれまったく異なる心模様を持った人間に出会いたい、と切望した。強風に薙ぎ倒された道しるべを頼りに、時に寄り道しつつ、行方知らずの放浪の旅に出た>と――⇒

2024/03/20

akiᵕ̈*

言わずと知れた、故・内田裕也さんと樹木希林さんの一人娘である著者が、一度も一緒に暮らしたことはなかった破天荒な父のこと、母との思い出話しを回想しながら、あまりにも豪華すぎて興味深い人たち15人との対話からなるエッセイ。也哉子さんは、ほわんとした独特の雰囲気を感じさせつつも、19歳で結婚し、3人の子供たちを育て上げてきたパワフルさ、そして多彩な才能をお持ちになる、とても魅力的な方。対談されている豪華な面々の話もとても内容が濃くて、こんな豪華な人たちと対等に独特な感性で向き合える彼女こそ、大物なのではないか。

2024/01/05

彼岸花

40代そこそこで、両親をたて続けに亡くした也哉子さん。悲しみはいかばかりか。樹木さんは娘に迷惑をかけないように、裕也さんをいち早くあの世へ連れ去ってしまったように思う。我が子に対する、最後の愛情だったのではないか。喪失の旅は、一対一の対談で形式は様々。人脈の広さは母親譲りだろう。語られる断片から、樹木さんの生き方や考え方が、也哉子さんへ引き継がれていると、ほのかに感じ取れた。人との出会いは、自分を見つめ直すきっかけにもなる。文章がしなやかでとても美しい。彼女の心が少しずつでも修復できますように。

2024/04/18

青木 蓮友

タイトルを回収するかのような「あとがき」が素晴らしい。仏教、空の概念。希林さんの身近にした仏教がこんなふうにお子に浸透しているとは、親の背中とか習慣の影響を思い知ります。それと也哉子さんの「わたしが、わたしが」ではなく、あくまでも追随する姿勢、先頭に立たず上書きもせず、そのあり方が希林さんが裕也さんのことをずっと立ててけっして悪くは言わなかった様子に重なって。しかしあらためて也哉子さん独自の個性「いたって普通」が眩しい。「トリプルコンプレックス」というところで思わず「ホントだ」と言ってしまいました。

2024/04/15

コンチャン

強烈な個性を持つ父と母を持つ娘。立て続けに二人を亡くし、その空白を埋めるべく、親交のあった人たちとの対話を重ねていきます。重いテーマでもありましたが、丁寧な筆致でするすると読めました。

2024/03/31

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