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新装版 翔ぶが如く (4) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (4) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (4) (文春文庫)

作家
司馬遼太郎
出版社
文藝春秋
発売日
2002-03-08
ISBN
9784167105976
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あらすじ

西郷に続いて官を辞した、もとの司法卿・江藤新平が、明治七年、突如佐賀で叛旗をひるがえした。この乱に素早く対処した大久保は、首謀者の江藤を梟首に処すという苛酷な措置で決着をつける。これは、政府に背をむけて隠然たる勢力を養い、独立国の様相を呈し始めている薩摩への、警告、あるいは挑戦であったのだろうか。

新装版 翔ぶが如く (4) (文春文庫) / 感想・レビュー

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Die-Go

再読。明治初期における「征韓論」から始まり西南戦争に至るまでの動乱の時代を描く。征韓論取り止めに不服を抱く江藤新平が反乱を起こすが、あえなく鎮圧されてしまう。そして、反征韓論派であったはずの大久保利通らが征台論を起こし、実行してしまう。なんとも迷走しているこの時期の明治政府であるが、それもこれも西郷隆盛を主謀とする私学校を中心とする薩摩士族への牽制とも妥協とも取れる行動である。五巻では如何に展開していくのか。★★★★☆

2017/12/22

レアル

維新前の西郷は革命の主勢力だったが、維新後は藩という枠を超えた日本を覆うほどの巨大な像になっていく。西郷という一人の人間ではなく、その像に大久保は恐れた。佐賀の乱を起こした江藤を反乱罪で刑殺。そして西郷という固有名詞で象徴された不平士族団の新政府の不満をガス抜きさせる為に征台論と「征韓がダメで征台がOKなの?」と突っ込みたくなるような政策に出る。恐れられてるだけとはいい西郷も、そして政治の権力を握っている大久保も共に薩摩。薩摩の暴走はどこまで続くのか。。

2015/02/12

壮の字

佐賀ノ乱から台湾出兵まで。征韓論をぶっつぶした大久保が征台論を積極的にすすめる。『4』では登場しない西郷であるがしかし、世の事象はすべて「観念的存在」である彼によって引き起こされている。西郷という男の人間としての「なまの存在」は、幕末からすでに“うどの大木”でしかなかった。他を判断しない、なんでもそのまま受け容れる“おおきな袋”だった。その中に斉彬が入り、大久保が入り、桐野が入った。袋の中身が変わっただけで、西郷はいつの時代も単に“うどサァ”だった。これが維新前後における態度変化の正体としておく。以下余白

2017/10/25

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

薩摩に隠遁した西郷はまさに火薬庫の上に置かれた火打石。しかし、薩摩より先に江藤新平が佐賀の乱を起こす。これを鎮圧する大久保の取った手段はあまりにも厳しい。乱を一刻も早く鎮圧するためとは言え、一時的であるにせよ軍の統帥権だけでなく、司法権までも一個人に集約させる。この手法が、はるかのち、昭和の日本に悪影響を与えるとはその時思わなかったのだろう。

2013/02/16

優希

西郷どんが薩摩に戻ってからの話が描かれます。西郷どんに続くようにもと司法卿・江藤新平が佐賀の乱を起こしたのが、政府に叛旗をひるがえしたと言っていいでしょう。苛酷な措置で決着をつけられますが、薩摩への警告のように思えました。そして征台論が唱えられる。征韓論は駄目なのに何故でしょうね。

2019/01/24

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