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新装版 翔ぶが如く (5) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (5) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (5) (文春文庫)

作家
司馬遼太郎
出版社
文藝春秋
発売日
2002-04-01
ISBN
9784167105983
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あらすじ

征台の気運が高まる明治七年、大久保利通は政府内の反対を押し切り清国へ渡る。実権を握る李鴻章を故意に無視して北京へ入った大久保は、五十日に及ぶ滞在の末、ついに平和的解決の糸口をつかむ。一方、西郷従道率いる三千人の征台部隊は清との戦闘開始を待ち望んでいた。大久保の処置は兵士たちの失望と不満を生む。

新装版 翔ぶが如く (5) (文春文庫) / 感想・レビュー

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Die-Go

再読。来年の大河ドラマのために読む。明治初期における「征韓論」を始めとし、西南戦争へと至るまでの動乱の時代を描く。迷走していた征台も、ようやく収束を見せる。しかし、それは士族達の不満を解決するどころか、結果高めることになってしまっている。そして、宮崎八郎の蠢動。如何なる展開になっていくのか。折り返し地点でまだまだ余談は続く。★★★★☆

2017/12/25

レアル

少々強引過ぎる気もするが、大久保の外交手段、台湾出兵の後始末の手腕ぶりは圧巻だった。そして大久保にとって不平士族は頭を悩ます種でもあったんだろうが、不平士族から見ても大久保は納得いかなかったのだろう。後半はそんな不平士族の代表ともいえる宮崎八郎を描がかれている。そして自由民権運動の兆し。明治になって廃業となった士族にとってこの時代は本当に生きにくかったのだろう。。

2015/02/16

とん大西

毎日少しずつ読んで漸く読了。この巻が一番難しかった。西郷も殆んど登場しないし専門的な挿話も多かったりで集中力も途切れがち…。修行のようでした(^_^;)。-とはいえ、征韓に対し征台。無謀で節操がないとは思いますが、当時の政治的混乱を考えるとまるっきり理解できなくもないです。大久保が清国と直談判したのは果たして正解やったんやろか?大久保ならではの見事な仕事っぷり。しかし、軍事戦略に脆弱さをみせる官僚主導の刹那的な勝利。太平洋戦争の嫌~な萌芽をみた気がするなぁ…。

2018/02/25

壮の字

明治維新で練り足りなかった思想の種が、直に西洋に触れたことにより発芽したがっている明治八年。太政官政府に置き去りにされた、野に棲む浪士たちのなかで「鬱懐」が膨らんでいる。革命とは、被支配階級の中で危うい思想で盛り上がりすぎ、支配階級を倒して根本的な社会改革をやってしまうこと。では維新とは、すなわち「維(こ)れ新たなり」『詩経』、言葉から思想が匂わない。開鎖にしても尊王攘夷も、政策であって思想とまでは云えない。薩摩の藩風は「議を云うな!」が濃いいんだけど、その「議」こそ思想発芽の必要条件なんだろう。

2017/11/03

優希

大久保さんが清国へ渡ります。征台の気運が高まる中で政府内の反対があったようですが。北京へ入ったのも半ば無理矢理なところがあるのでしょうね。困難な交渉を通じ、どれだけ執着心を持ち合わせているのかと考えさせられました。それが平和的解決の糸口につながったのだと思います。西郷どん率いる征台部隊の不満を生んでしまう結果だとしても。

2019/01/24

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