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新解さんの謎 (文春文庫 あ 36-1)

新解さんの謎 (文春文庫 あ 36-1)

新解さんの謎 (文春文庫 あ 36-1)

作家
赤瀬川原平
出版社
文藝春秋
発売日
1999-04-09
ISBN
9784167225025
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新解さんの謎 (文春文庫 あ 36-1) / 感想・レビュー

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takaC

どくしょ①【読書】ーする 〔研究や受験勉強の時などと違って〕想を思いきり浮世の外に馳せ 精神を未知の世界に遊ばせたり 人生観を確固不動のものたらしめたりするために、時間の束縛を受けること無く 本を読むこと。〔寝転がって漫画本を見たり 電車の中で週刊誌を読んだり することは、勝義の読書には含まれない〕

2014/02/27

まーくん

知る人ぞ知る特色ある(あり過ぎる)辞書『新明解国語辞典』を読み解き、編著者の正体を探る。辞書なのに説明が妙に懇切丁寧、用例も奇想天外。ばか【馬鹿】①記憶力・理解力の鈍さが常識を超える様子。またそうとしか言いようの無い人。〔…公の席で使うと刺激が強すぎることが有る。〕…用例、ーー〘=女性語で、相手に甘える時の言い方〙。「--」とあるが、これは用例を示す。つまり「ばかばか」と言うことらしい。そこで著者赤瀬川は、ここまできたら、「いやん、--」としてほしかった。「ばか」の下に「ン」をつけるといっそう親切とも。

2020/07/24

佐々陽太朗(K.Tsubota)

「新解さん」は辞書界における「GAMBA大阪」だ。かつてヨハン・クライフはこう言った。「美しく負けることを恥と思うな。無様に勝つことを恥と思え」と。GAMBA大阪はこの名言を地で行っている。そして「新解さん」の身上もまた攻めの姿勢。突っ込みどころ満載の辞書である。普通、辞書は正確を期するあまり守りの姿勢になりがちだ。然るに新解さんにはまったくそのような素振りがない。凡そ辞書らしくない辞書である。本書で赤瀬川氏は知人のS.M嬢と共に新解さんを読み解くことにより、怪しくも知的な妄想を果てしなく繰り広げている。

2012/11/21

しゅわ

【図書館】三省堂の辞書「新明解国語辞典」の人間臭すぎる!?解説にツッコミを入れています。真面目で、ときどきかたくなで、魚が好きで苦労人、特に女性へ対する視線が厳しすぎる! 言葉のジャングルを探検しながら、擬人化した“新解さん”のひととなりに思いをはせる…そんな斬新な視点で辞書を読み解く抱腹絶倒な一冊です。特に第三版 → 第四版の間に何があったの?か、知りたいです。…ちなみに、私の「新明解」は第三版でした。残念。後半は紙に関するエッセイで、こちらも面白かったですが、できればまるまる新解さんにして欲しかった。

2014/09/30

tama

図書館本 三省堂の国語辞典を文芸春秋社が取り上げてる。もっとも「新解さん」は前半だけで後半はエッセイ。数ページ目で「あれっ!?」写真・挿絵が赤瀬川さんじゃない。南伸坊さん。ちょっと違う~。南さんも好きだけど。後半エッセイは文字だけ。本が出たのは赤瀬川さんがライカ同盟やって2年目。まだご自身の写真は使われていないのかも。エッセイも「見たものをこう感じた」というものではない。その後出版された「名画」とか、ご自身が撮った写真でのエッセイとはニュアンスが違いますね。後の作品の方が「好き」です。

2014/02/09

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