問題温泉 (文春文庫 し 9-19)

スプリント

星新一さんや阿刀田高さんのショートショートのように落ちを期待すると肩透かしを食いますが、読了後にその後をあれこれ想像したくなる短篇集です。問題温泉や熱風、飛ぶ男など奇妙な極限状況に置かれた作品がお気にい入りです。

2015/03/14

Arara

★★★★☆ 椎名誠の短編は久々だけど、オチとか謎解きとかないのな。謎は謎のまま、一気に置き去りにされる感じ。それが、すごくいい。下書きなしでぐわしぐわしと空想を原稿用紙に叩きつけ、枚数が尽きたら筆を置く、みたいに書いたんじゃないかと疑ってしまうほど、何かがむき出しのまま提出されている。身体感覚の強い本、と言うべきか。「三角州」が一番好き。

2009/03/07

けいちゃっぷ

これは粒ぞろいの短編集でお買い得でした。

2008/11/11

Cちゃん

椎名さんの小説はぞわぞわするものが多い、そして何となくおわるものが多い(笑)え！この先は？みたいに突っ込みたくなるけど、それで逆にもっとぞわっとするのだ。

2022/09/20

暴走妄想族

椎名さんってＳＦも書くんですね。なかなか深くて面白かった。『料理女』『飛ぶ男』『鳥人口伝』『問題温泉』が特に良かった。

2014/07/31