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哲学で何がわかるか? ツチヤ教授の哲学講義 (文春文庫 つ 11-13)

哲学で何がわかるか? ツチヤ教授の哲学講義 (文春文庫 つ 11-13)

哲学で何がわかるか? ツチヤ教授の哲学講義 (文春文庫 つ 11-13)

作家
土屋賢二
出版社
文藝春秋
発売日
2011-03-10
ISBN
9784167588137
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哲学で何がわかるか? ツチヤ教授の哲学講義 (文春文庫 つ 11-13) / 感想・レビュー

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ehirano1

哲学(解説)関連の本では多くの哲人がご登場されるので、途中から収集がつかなくなることが多々ありますが、本書は比較的少ない哲人のご登場で済むので、最後まで混乱せずに済みました。個人的にはプラトンとウィトゲンシュタインの2人が本書のメインのように感じられました。著者の逆説的な切り口には今までもやもやしていたことがだいぶ晴れてきました。哲学を理解するためには、押してダメなら引いてみろ的なアプローチも理解を進める上で有効なのかもしれないと思いました。また「論考」については著者以外の解釈も知りたいと思いました。

2016/06/14

へくとぱすかる

♪ツ、ツ、ツチヤの哲学書……と書いても、わかるのは関西の人だけだろうなぁ(笑) 昨日読んだ「あたらしい哲学入門」の姉妹編、というより、この本をかみくだいたのが、「入門」の方だったことが、読み終わってようやく判明。易しい言葉でわかりやすく、一歩ずつ語っているが、その中身は決して安易に濁った茶ではない。過去の哲学をなぎたおし、困難な哲学的問題を、無意味と看破していく。むしろそれが哲学の役目と考える「恐ろしい」本である。何と、その哲学的問題を生んでいるのは、哲学者でなく、他ならぬわれわれだとということ。

2014/11/30

ちさと

疑って疑って疑いぬくことが大切という土屋先生の哲学。本書ではヴィトゲンシュタインやプラトンなど、歴史上の哲学者の思想と解釈を疑っていきます。哲学者の難解な言葉はそれだけで深遠だと思ってしまうふしがあるけど、よくよく考えてみればそうでもないと分かるものがある。はっとする読書でした。ただ「あたらしい哲学入門」の説明の方がひとつひとつ丁寧で分かりやすい。内容も似通っている部分が多いのでどちらも未読ならあたらしい方がお薦め。

2018/12/06

NOBU

オモロイエッセイしか知らなかった。真面目な土屋本も読んでみたらと薦められたので素直に読んでみた。 語り口は軽妙やけどホンマに真面目なんで、以降「ツチヤ」と呼び捨てでは呼ばれへん気持ちになってしまった。 ウィトゲンシュタインに関するくだりが興味深い。 教授!質問です。私も、ものを知りたいし、誤解から解放されたいのですが、250年位修行したら一人前になれますやろか?

2011/04/16

ichiro-k

著者は、ウィトゲンシュタインと同様に『哲学の問題は「言語上の誤解」から発生している』と主張、したがって、形而上学的な真理(われわれの感覚や知覚できる範囲を超えた世界についての真理)を解き明かすという試み自体がナンセンスである、と考えている。言い方を変えれば「哲学の問題は、解決されるべきではなくて解消されなくてはならない」「哲学は、哲学が無意味であることを解き明かすためにある」ということだ。この辺が読了後、振り出しに戻ったような気分で、「哲学の面倒臭さ」を印象付けている。自分はそもそも「哲学的諸問題」にはた

2011/03/20

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