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無敵のハンディキャップ: 障害者がプロレスラーになった日 (文春文庫 き 20-1)

無敵のハンディキャップ: 障害者がプロレスラーになった日 (文春文庫 き 20-1)

無敵のハンディキャップ: 障害者がプロレスラーになった日 (文春文庫 き 20-1)

作家
北島行徳
出版社
文藝春秋
発売日
1999-06-01
ISBN
9784167628017
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無敵のハンディキャップ: 障害者がプロレスラーになった日 (文春文庫 き 20-1) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

第20回(1998年)講談社ノンフィクション賞。 障害者のプロレス団体「ドッグレッグス」を めぐる物語である。 ボランティア活動を通して、障害者の現実を 丹念に描く。 障害者と健常者の置かれた現実を 見つめたこの作品、変に飾らないのがいい。 跳ねるように プロレスに取り組む 障害者たちの 描写が 印象的な、作品だった。

2019/01/02

hatayan

1998年刊。障害者プロレス団体「ドッグレッグス」を立ち上げたボランティアの回顧録。 既存のボランティアの枠組みに限界を感じて試行錯誤の末たどり着いた障害者プロレス。健常者と障害者がリングで闘い障害者が一方的に痛めつけられるのは見ていて後味の悪さを催すものですが、実は現実社会の姿そのもの。目に見えない歴然とした差を突きつけて観る者の常識を揺さぶります。 障害者だからといって手加減せず、一人の人間、同志としてぶつかる。仲間を真剣に思いやり、先を見つめてもがこうとする筆者の真摯な姿勢に胸打たれます。

2019/02/01

たらお

米原万里「打ちのめされるようなすごい本」で、おもしろい!と絶賛されていたが、同感。満足な読了感。絶版がもったいない。著者が障害者プロレス「ドッグレッグス」を立ち上げるのだが、登場する障害者のキャラ立ち過ぎ。酒乱、女装癖、菓子パン好き。当然楽しい面だけでなく、社会的な影の部分も映し出す。そうやって、読んでいくうちにどうして著者は彼らに寄り添えるのか不思議に思えてくるのだが、最後の最後に納得させる構成。97年刊だが、ネットを見ると今でもまだ興行行っており、ドキュメント映画も作られているよう。

2015/10/31

みゃーこ

これを読んで希望を持った。自分の狭い価値観の中でしか幸せか不幸か決められないでいた。幸せかどうかなんて結局相対的なものにすぎなかったのだ。歩けることを夢見続けている人もいる。ただ自由に話せることを夢見ている人もいる。私は?私は何を夢見ているんだ?その可能性の中で何を生かせているんだろう?この人たちと一緒に生きたいと思った。中島らもさん推薦の本。

2012/08/15

4fdo4

障害者プロレス団体の話である。観客は多い時には400人。読む前に誤解をしていた。この「障害者プロレス」は障害者vs障害者の試合だけでなく、障害者vs健常者の試合もやるのだ。試合のシナリオ無し、ガッツリ殴る蹴るスタイル。ほとんど写真が載っていないので、どのような試合風景なのか文字だけで想像するのだが、きっと生で見た日には、消化しきれないことだらけになるだろう。障害者の選手は全力で技を競う。そして同情ではない、熱気を帯びた拍手喝さいを全身に浴びる。タブーなのかもしれない。でも、みんなが生き生きしているのだ。

2019/03/30

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