アンパンの丸かじり (文春文庫 し 6-85)
アンパンの丸かじり (文春文庫 し 6-85) / 感想・レビュー
ちょろんこ*勉強のため休止中
食を題材とした、東海林さんの自由気ままで面白おかしい語り口が楽しい。一つのネタをこねくりまわし、どうでもいいようなことを熱く語っているのがバカバカしくて好きだ。イヤミがなく読後感もよい。ただ「肉じゃがが上手な女性はいい奥さんになり、ローストビーフが得意な女性はいい奥さんにならなそう」という部分には納得出来ない!う~ん、逆なような気がするぞ...なんだか世代感じるなあ。それにしても毎回気楽に読める安定の面白さ。どんどん突っ走ってほしい。
2015/06/21
kinkin
「カニ缶を奉る」「さらばハムサラダ」、なつかしい「汁かけ飯、やってますか」、なにより同感したのは「ごはんのヘンテコ食い」、私もフォークの背中でごはんを食べるのが正当という時代を知っている。なぜあんなに不条理な食べ方がまかりとおるのかといぶかりながらも同調していた。その食べ方が衰退するとともに世の中はフォークの腹で食べるのが普通になってしまった。今は皿に盛られたごはんも箸で食べている。フォークの背中でうまく食べられないことを笑った奴、コラッ!!
2015/11/10
ユメ
やっぱり『丸かじり』は面白い。冷やし中華は醤油ダレ派かゴマダレ派か、なんて議論が提唱されるたびにひとり小さく盛り上がり、連載当時流行っていた食べ物に「こんなのあったなあ」と思いを馳せ、ほほうと声を上げたりくすくす笑ったり。気さくな対話を許してくれる本だ。食に関することならどんな小さな疑問も見逃さない東海林さんの観察眼に、改めて感服した。「何でもやる、何でも食べる」精神が本当に凄い。自分ではまったく気にも留めていなかったことに着目しているのを見ると、その人次第でいくらでも世の中は面白くなるのだとはっとする。
2019/04/13
s-kozy
シリーズ34冊目。もう定番中の定番、今回も安心して味わえまし、違った、楽しめました。
2015/06/05
アズル
シリーズ34作目。解説、重松清。東北の震災をまたいでの連載分でした。毎回、何の変哲もない食べ物がクローズアップされ、東海林さんの手にかかると、「あぁ、最近、食べてないから、食べたいなぁ!」とハゲシク思います。最後のココイチなんて、今日行ったばかりだけど、「明日、行こうかな…」と思ってしまいました(笑)。
2015/04/20
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