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ジャングル・ブック (文春文庫)

ジャングル・ブック (文春文庫)

ジャングル・ブック (文春文庫)

作家
ラドヤード・キプリング
Joseph Rudyard Kipling
金原瑞人
井上麻里奈
出版社
文藝春秋
発売日
2016-06-10
ISBN
9784167905606
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あらすじ

ジャングルで狼に育てられた人間の子供モーグリ。熊や虎、黒豹など、さまざまな動物たちと時に友情を育み、時に対決し、冒険をしながら成長していき、やがて人間社会に戻るまでの姿を描く児童文学が新訳で登場。金原瑞人氏監訳、新進気鋭の翻訳者井上里氏による瑞々しい新訳で、名作がよみがえります。本作は、英領インドのボンベイに生まれ育ち、世界各国を巡ったノーベル文学賞受賞者である作家・詩人のキプリングの代表作です。同名のアニメを実写化した映画が8月11日公開予定!

ジャングル・ブック (文春文庫) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。オオカミに育てられた人間の少年・モーグリがジャングルの動物たちと関わり、掟を学びながら成長していく物語。勿論、ジャングルで育ったからといって全ての動物たちとうまくいくわけではなく、人間を敵視する動物たちとの対決もありました。動物社会も人間社会の縮図と思わされます。生きることは厳しいけれど、ジャングルで様々な冒険をしながら生き抜くモーグリはたくましいですね。絆や別れなどもありつつ大きくなる姿には感動すら覚えます。児童文学ではありますが、その枠を超えて教えられることも多くありました。

2016/09/10

コジ

★★★★☆ オオカミに育てられ、熊と黒豹からジャングルの掟を教わった少年モーグリの物語。賢く勇敢な少年はいつしか「ジャングルの主」と呼ばれるほど立派に成長する。成長過程で宿敵の虎との対決、赤犬の群れの襲撃などの危機をオオカミを始めとするジャングに住む動物たちと共に解決する様子は痛快。また、各章の始めと終わりにあるジャングルの掟を歌った詩は無理に韻を踏むようなことなく素直に翻訳されていて読み易い。この物語は単純な冒険活劇ではい、「ジャングルの掟」を通じてスピリチュアルなメッセージを伝えようとしているのだ。

2016/12/09

催涙雨

大自然に対する壮麗な印象の通りジャングルの民は優しくも厳しい。野性味溢れる動物たちの掟、教訓は実直で煩雑さがなく猛々しい。それらが奔出する動物たちの歌はジャングルの矜持がパワフルに現れててどれもカッコよかった。少年がのびのびと自然を謳歌するところはもとより、人間であるがゆえに動物社会と人間社会の狭間で揺れ、葛藤するところも見逃せない。どこに生きようと人間としての感情は捨て切れないものなのだと思う。また、動物間に限っても意外と感情からくる血なまぐさい話が多い。自然と共に生きることの厳しさも伺える。

2018/04/12

ヘラジカ

容赦なしに描かれる弱肉強食の世界で、非常なまでに厳格な掟を守りながら、逞しく育っていく人間モーグリの物語。言うまでもなくターザンやライオンキングの元となった作品である。ジャングルの住民たちがルールに縛られて、異種族とも相互扶助の関係で成り立っているのが面白い。人間社会の縮図とは、まさにその通りだろう。獣たちの世界を描いた完全なるファンタジーなのだが、基盤としてあるのは現実の人間世界と同じものなのだ。児童書として名が通っていても今の子供が読むのはなかなか難しい作品かもしれない。

2016/06/12

Sakie

健やかな物語。ジャングルで動物たちに育てられた少年の話は有名だが、私には今までに観たどの映画よりも、少年の心も身体も伸びやかに感じた。『ぼくにはジャングルがあるし、ジャングルの恵みがある! 陽の昇るところから沈むところまで、どこを探したってほかに欲しいものなんかない』。なんと羨ましい自由さだろう。『きみもぼくもひとつの家族だ』。ジャングルの動物たちがお互いに敵意のないことを伝える言葉だ。オオカミもクマも黒ヒョウも、ゾウもニシキヘビも共に生きる。共に闘う。村がジャングルに呑まれていく様子は圧巻だった。

2018/08/21

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