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横浜1963 (文春文庫)

横浜1963 (文春文庫)

横浜1963 (文春文庫)

作家
伊東潤
出版社
文藝春秋
発売日
2019-07-10
ISBN
9784167913137
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横浜1963 (文春文庫) / 感想・レビュー

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岡本

歴史小説家・伊東潤の初のミステリー小説。1960年横浜生まれの著者だから書ける戦後日本が舞台の今作。戦後75年が経ち日米同盟が当たり前な今日しか知らない人には刺激的過ぎる程の反米・反日感情が至る所に。ミステリーとしては勿論、近現代歴史小説としても楽しめる一冊。著者の歴史小説は幾つか読んでいるが、ミステリー物も読んでみたくなった。

2020/03/19

chantal(シャンタール)

1956年にやっと米軍の接収が解除された横浜港。物語は東京五輪を翌年に控えた1963年、横浜にはまだ多くの米軍接収地があり、米兵の犯罪を日本の警察が検挙する事も出来ない。そんな横浜港で若い女性の他殺体が発見され、アメリカ人とのハーフである見た目は白人の日本人警察官ソニーと日系三世の米兵ショーンが事件に挑む。米兵が日本で犯す犯罪も取り締まれないことの理不尽、白人の有色人種に対する差別、今も昔も変わらぬこの不条理。正しい事をして修羅を歩むか、迎合して安全な道を行くか、人生はままならない。横浜が無性に懐かしい。

2020/01/30

のぶ

日頃、時代小説を読む事の多い伊東さんだが、現代を舞台のミステリーでも楽しめる作家であることが分かった一冊だった。オリンピックの開催を翌年に控えた1963年の横浜で若い女性の死体が発見される。捜査にあたるのは神奈川県警のアメリカ人とのハーフ、ソニー沢田と、日系三世の米軍SPのショーン坂口。ミステリーとしても楽しめるが、その要素は比較的単純で、自分が興味を持ったのは、オリンピックの好景気に沸く街を描く半面、戦後18年を経ても、日米の地位の差があまり解消されていない事だった。読みやすく、大変に面白い小説だった。

2019/08/10

fwhd8325

あとがきに「60年代前半の雑然とした横浜の空気を再現したかったのです」「とくに今回は、視覚、嗅覚、聴覚、嗅覚に関する表現を駆使して」とあるように、リアリティを感じる作品でした。私自身は、当時の横浜の様子を知りません。それでも、横浜という街が醸し出す空気を感じます。翌年にオリンピックを控え、日本は戦後から脱出しようとしていたかもしれませんが、まだ、戦後18年です。おそらく、米兵を見れば卑屈になってしまう人たちが多かったと思います。つかの間、タイムスリップした気分を楽しみました。

2020/05/21

rui

高度成長期における日米関係、その力加減や情緒の在り方の違い。山崎豊子の日系人を彷彿とさせる。ミステリーの視点では全然面白くなかったけれどこの時代と人が好きな私にはそれなりに楽しめた。(この本感想を書けば書くほど上から目線みたいになってしまうのは何故?笑)

2019/08/31

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