淀川八景 (文春文庫 ふ 49-1)
淀川八景 (文春文庫 ふ 49-1) / 感想・レビュー
佐島楓
たとえ同じ景色を見ていたとしても、それぞれ過去に受けた傷は違うし、あたりまえだけどいま考えていることもすべてばらばらだ。それを人の営みとしていとおしいと感じられるように、できるだけ許容できるようにと思えるようになれればいいな。そんな気持ちにさせてくれた短篇集だった。
2022/12/13
おいしゃん
人生なかなかままならず、という家庭や生活を、そっと淀川が寄り添う八編。 期待せず読み進めたが、淡々としたタッチが今の自分にはちょうど良かった。 ストーリーに、淀川らしさ、大阪らしさはそこまで強くない分、たとえば都内在住なら多摩川や荒川に置き換えても違和感なく、どんな人にもしっくりくる本だとも言えそうだ。
2023/01/31
こばゆみ
淀川を舞台にした短いお話が8話。どのお話も少し暗めで、でも家族の絆が感じられる話が多くてとても良かった。1話ずつ区切りながらしみじみ読みたい短編集でした。
2023/01/22
てつこ
淀川が舞台の8つのショートストーリー。淀川沿いは散歩やランニングする身近な場所…淀川をとり巻く情景はそのまんま。だからこそ言わせて!!大阪の水脈の川やねんから、哀しみの話しでも水脈に劣らぬオチをつけて欲しかったわ(笑)それくらい実際の淀川沿いの人間(観察)は色んな日常が垣間見え面白いんやから!敢えて淀川じゃなくていいやん?となる。この本を貸してくれたお姉さんも珍しく(笑)同じ意見だった。
2023/01/25
読書家さん#gKP5Xz
いろいろな年代の男女の短編。淀川が毎日穏やかに流れているように、人々も淡々と過ごしているように見えるが、皆大なり小なり事情を抱えているのだなと思った。
2023/01/22
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