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グランドシャトー (文春文庫 た 95-3)

グランドシャトー (文春文庫 た 95-3)

グランドシャトー (文春文庫 た 95-3)

作家
高殿円
出版社
文藝春秋
発売日
2023-01-04
ISBN
9784167919863
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グランドシャトー (文春文庫 た 95-3) / 感想・レビュー

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いこ

ある事情から19歳で家をでた主人公ルー。キャバレー「グランドシャトー」に拾われ、№2にまで昇り詰め、東京でタレントになり、また戻ってきて72歳になるまでの話。勤めてすぐに№1ホステスの真珠ねえさんと同居することになり、二人は強いきずなで結ばれていく。心優しき真珠ねえさんと機転の利くルー。最強の№1・2。ずっと仲良く暮らしていくはずだったが…。昭和35年頃から平成に入る頃までの話。本物の「グランシャトー」を見たこともないし、大坂に行ったことすらない私でも、ノスタルジックな気持ちになった。

2023/10/15

里愛乍

あぁ…読み終わってしまった…真珠ねえさんとルーの暮らしぶりが愛しくて、ずっとずっと浸っていたかった。しみじみ思う、ひとって安心して眠れて気持ちが自由でいられる居場所があって、美味しいご飯が食べれていたら、それがずっと続いたら、これほどの幸せってないんじゃないかって。ケンカっ早くてやり手のルーが、真珠ねえさんにだけは可愛い素直な子でいる、このふたりの関係性が堪らなく好き。変わりゆく世の中で、必死に生きた女たち。有名すぎるゆえ、誌面の歌詞を完全無視してあのテーマソングが脳内に流れてたのは許して欲しい。

2023/11/11

ナミのママ

「あんたらまだやるつもりなんですか。もうばあさんやないですか!」「誰がばあさんや!うちはまだ七十二や!」キャバレー「グランドシャトー」の現役ホステス、ルー。巻頭のコレにやられた。この勢いがたまらない、どんな人生を歩んできたのか?1960年から始まるルーの物語は大阪京橋のキャバレーを軸にNo. 1ホステス真珠との女の物語。昭和から平成への時代の流れ、栄枯盛衰。生きていれば悲しみがある、それでも前を向いて生きる姿に元気をもらった。大阪やこの時代を知っていたらもっと楽しめただろうな。

2023/01/13

紫 綺

単行本にて読了。関西では有名な、深夜番組や映画前広告でよく聴く「♪グランシャトーへいらっしゃい♫」のフレーズが脳内リフレイン(笑)。実在した総合レジャービルにあったキャバレーをモデルに、ナンバーワンナンバーツーホステスの戦後から現代までの生き様を描く壮大な人情ドラマ。

2023/11/20

ぼっちゃん

【第11回大阪ほんま本大賞】キャバレー「グランドシャトー」のNo.1ホステスに救われNo.2ホステスになるNo.1No.2ホステス女性2人の物語。昭和の日本、大阪が活気あふれる時代が描かれていて懐かしく、京橋の歴史にも触れられており大阪ほんま本大賞にふさわしい作品でした。モデルは京橋グランシャトーだがWikipediaで調べるとキャバレーは2015年閉店となるまで70年代のスタイルのキャバレーだったということなので、ルーのモデルになった様な人もいたのかな。。

2023/07/29

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