騙る (文春文庫 く 9-15)
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騙る (文春文庫 く 9-15) / 感想・レビュー
10$の恋
さすが美術関係に造詣が深い黒川さん、なんせ奥様が日本画家やし。いろんな贋作詐欺の連作短編がニヤリとさせよる。美術書出版社の佐保っていう男が主役でいかにも胡散臭いんやけど、こいつが絶妙。ちょいちょい出てきてエエ働きをしよる。工芸品、骨董、アンティーク、古書…、こんなもん素人が見ても真贋が分からへん。騙す狸と騙されるアホ。欲の皮が突っ張った人間同士の欲が滑稽やわ。古美術や骨董の世界は怖いな。引っ掛かったヤツは間抜けやけど、すぐさま意趣返しで一太刀浴びせる。会話の妙も相変わらずで、黒川作品は分野が広くて愉快♪
2024/04/29
コニタン
美術品と骨董品の黒川博行の得意分野の短編集、面白かった。黒川博行氏の奥様の装画いいね。
2024/03/05
こけこ
古美術を通してのだましの手口は、なかなか巧妙で楽しかった。シリーズ3作目だとは知らず。1作目と2作目も読まなくては。改めて、古美術って怖いと思った。
2024/01/30
アッコ
古美術等を扱う内容でしたが、私は全くの門外漢でチンプンカンプンでした。ただ、金の猛者集団で詐欺ばかり働く悪党たちが大活躍でした。
2023/12/21
てん
古美術業界のことはよく分からないけど、次から次へと欲深い人間達があの手この手で凄いなぁと。短編で読みやすくて面白かった。
2024/01/04
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