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ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵 (文春文庫 い 112-1)

ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵 (文春文庫 い 112-1)

ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵 (文春文庫 い 112-1)

作家
一色さゆり
出版社
文藝春秋
発売日
2024-01-04
ISBN
9784167921583
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ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵 (文春文庫 い 112-1) / 感想・レビュー

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シナモン

アートと旅でつなぐ連作短編集。地中美術館、河井寛次郎記念館など実在の美術館が出てくるので、いっしょに旅をしている気分に浸れます。アートを目的とした旅、いいなぁ。ユリイカーギリシャ語で「わかった!」という閃きの瞬間。旅でなくてもこういう感覚、大事にしたい💡ちょっとしたミステリ要素も絡んで読み応えもありとても楽しめる一冊だと思います。

2024/03/24

よっち

働いていた画材屋が店じまいをして仕事を失い落ち込む優彩の元に、見知らぬ旅行会社からアート旅モニター参加の招待状が届く連作短編集。思い切って参加した旅の行き先は瀬戸内海の直島。頼れるツアーガイド桐子に導かれ巡る地中美術館で見えてきた未来。その旅に関わるようになって向かう父娘で行く京都・河井寛次郎記念館の日常を好きになる旅、六十代後半の婦人と行く安曇野・碌山美術館、夫婦のハネムーン代わりの佐倉・DIC川村記念美術館への旅。人生の迷える旅行客たちに寄り添う中で、自らも少しずつ変わってゆく優彩の姿が印象的でした。

2024/01/08

エドワード

美術が大好きな桜野優彩は、勤務先の画材店が閉店し、沈んでいた。そこへ舞い込む「アート旅」モニター参加の招待状。旅行会社のガイド付き旅行だ。試しに参加する優彩は、ガイドの志比桐子と出会う。直島への旅で、桐子の豊富な知識と迅速な対応に驚く優彩に、桐子は「あなたとは随分前に面識があるのよ」と告げる…。優彩は桐子の会社に就職し「アート旅」を企画する。参加者の日常の憂鬱と、桐子との接点を探す優彩が同時平行で進む。どこで出会った?4つの美術館が出てくるが、私は全て行っていない。読む「アート旅」の面白さ。続編を望む。

2024/03/06

薦渕雅春

著者の作品は単行本を図書館で借りて何冊か読んだが面白かったので買ってみた。四つの章からなる、それぞれに美術館にちなんだストーリー。第一章「私を見つめ直す旅」は私の地元香川県の直島が登場して身近に感じた。〈今回の旅では、そういうユリイカな瞬間こそ、味わっていただきたいです〉〈ユリイカって?〉〈ギリシャ語で『わかった』っていう意味の、閃いた瞬間を指す言葉だそうです〉なるほど、聞いたことのある言葉ではあったが納得。「アート×旅」の小説、両方ともに興味深いし面白く読めた。もっともっと色々な美術館も紹介して欲しい。

2024/04/30

Y.yamabuki

一話目の地中美術館、直島「私を見つめ直す旅」アートと自然の融合が素敵だ。青い海と緑豊かな島、そこに自然光を採り入れて…そんな中に丸ごと体全体で浸りたくなった。今迄、余り興味を持てないでいた現代美術や彫刻に興味が沸いてきた。鑑賞のヒントも貰えた。取り敢えず自分なりの解釈でいいのかと気軽に楽しめそうな気がしてきた。直島へ行ってみたい。

2024/02/22

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