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物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50 (文春文庫 ふ 38-2)

物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50 (文春文庫 ふ 38-2)

物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50 (文春文庫 ふ 38-2)

作家
福田里香
オノ・ナツメ
出版社
文藝春秋
発売日
2024-01-04
ISBN
9784167921620
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「物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50 (文春文庫 ふ 38-2)」のおすすめレビュー

宮崎駿監督『ナウシカ』のキャラクターを「食事」で描き分ける妙技。悪人は食事を粗末に扱い、善人は美味しそうに食べる。聖人は?

『物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50(文春文庫)』(オノ・ナツメ:画/文藝春秋)

 映画『風の谷のナウシカ』で腐海の底へと落ちた気を失ったナウシカは、意識を取り戻すと、まずキツネリスのテトに風の谷の子供たちが集めた餞別のチコの実を食べさせる。また、ナウシカの師であるユパもまた、旅の相棒のトリウマから降りるとすぐに水を飲ませようとした。

 実はこうした物語で描かれる食事やフードの扱いには、登場するキャラクターの細部を描くための文脈が隠されている。そんな新たな視点を与えてくれるのが、福田里香『物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50(文春文庫)』(オノ・ナツメ:画/文藝春秋)である。

 本書は物語において登場人物の性格や感情、置かれた状況を伝える装置として極めて優秀な役割を果たす「食べもの=フード」の役割を50のステレオタイプ別に紹介した一冊。食べ物を使った物語における表現手法を本書はフード理論と呼び、それはシンプルに3つの原則、「フード三原則」としてまとめられる。

1 善人は、フードをおいしそうに食べる 2 正体不明者は、…

2024/3/9

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物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50 (文春文庫 ふ 38-2) / 感想・レビュー

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あるぱか

フード理論という言葉に惹かれて手に取りました。読んでるとなるほどなぁも思うことがたくさんあって面白かったです。映像に映る食べ物達にそんな意味が込められていたとは。

2024/02/04

小寅

もっと、ドラマや本、映画の具体的なタイトルが出てくるのかなぁって勝手に思い込んでいた。 なのでドラマや本に映画のタイトルが少なかったのが、少し残念。 けれど、書かれていることはなるほどなぁって思えることばかりだった。

2024/03/20

辻本 敏久

あるあるそんなシーン。

2024/03/23

chamcham

とにかく面白い。食べ物に関する行為がメタファーになっているという点が、いわゆるマンガや映画などを通して、ステレオタイプ化されていることも興味深かったうえ、福田さんならではの妄想もユニークでププっと笑ってしまうことが多々ありました。行動心理学としても良書なのではないかと思いました。

2024/02/12

かぐつち

あるある〜!と思う食ネタが50章。しかしあるあるネタもここまでまとめるのは大変だし、よくぞ……という気持ち。なんだかとても映画が見たくなってきました。

2024/02/08

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