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人魚のあわ恋 (文春文庫 あ 96-1)

人魚のあわ恋 (文春文庫 あ 96-1)

人魚のあわ恋 (文春文庫 あ 96-1)

作家
顎木あくみ
出版社
文藝春秋
発売日
2024-02-06
ISBN
9784167921682
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「人魚のあわ恋 (文春文庫 あ 96-1)」のおすすめレビュー

『わたしの幸せな結婚』作者・顎木あくみによる新シリーズ始動! 帝都・東京を舞台とした顎木ワールド全開の純愛ファンタジー

『人魚のあわ恋』(顎木あくみ/文藝春秋)

 2019年に始まったデビュー作「わたしの幸せな結婚」シリーズ(KADOKAWA)でいきなり累計800万部を記録し、一躍注目の若手作家となった顎木(あぎとぎ)あくみ氏。現在、中華後宮ロマンの「宮廷のまじない師」シリーズ(ポプラ社)も好評続刊中だが、さらに新シリーズがスタートすることになった。第1作『人魚のあわ恋』(文藝春秋)の舞台は、デビュー作と同じ帝都・東京。顎木氏自身が「書くのが好きな原点」という和風世界を舞台に、あらたな恋愛ファンタジーが幕を開ける!

 夜鶴女学院に通う16歳の少女・天水朝名は、8歳の頃に急に手首に浮かんだ赤い「痣」――「人魚の血」をひく証――のために家族から虐げられ、薬問屋を営む家業の金を生む「特別な道具」にされ、幸せを望むことは分不相応だと心を閉ざし生きていた。学校ではそんな心を周囲に悟られないように明るくは振る舞うが、女生徒たちが新しく赴任してくる国語教師・時雨咲弥の噂話に花を咲かせている中でもひとり距離を置いていた。ある日、そんな朝名に思いがけない縁談が舞い込む。拝金的な天水家…

2024/2/6

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人魚のあわ恋 (文春文庫 あ 96-1) / 感想・レビュー

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よっち

手首に浮かんだ痣のために家族から虐げられていた夜鶴女学院に通う天水朝名16歳。そんな朝名に思いがけない縁談が舞い込む、帝都を舞台にした和風恋愛ファンタジー。女生徒たちが新任の国語教師・時雨咲弥の話題に花を咲かせる中でも、四十男の後添えにと乞われて自分の将来に希望を見出だせなかった朝名に降って湧いた咲弥との縁談。自分が幸せになっていいのか、友人が慕う相手を奪っていいのかと悩み、一方で彼女を厭い利用し尽くそうとする存在もいる中、迷える彼女をしっかりと受け止めてくれた咲弥の真っ直ぐな気持ちに救われる思いでした。

2024/03/05

空のかなた

人間とは違う能力を持つ主人公朝名は人魚の末裔、手首には鱗のような醜い痣、その血は一滴で猛毒となり、ろ過すると万能の治療薬となる。そのせいで薬問屋を営む父親と兄に、注射針で倒れる寸前まで血を抜かれるシーンは惨い画となる。首を一刀両断でもされない限り死ねない身体の秘密。その上八つ当たりのように家族から暴力の数々を受けるが、翌日には治癒する繰り返し。そこに現れる御曹司の庶子咲弥。結婚を申し込まれるが、咲弥にも心臓のあたりに鮮やかな痣が。秘密が隠されているような終わり方。不遇な少女と王子様の物語。

2024/04/10

mariann

これ、この一冊で終わりじゃないですよね?様々な謎や事象の回収できてないもんね。けど嫌な予感しかしない‥。続くのならまだ読みたいと思うし、一冊完結なら読まなくて良かったのレベルで全く感想が変わる。朝名の虐げられ方が容赦なく、この時代の男性社会での女性の在り方を目の当たりにする。人魚の苑の描写は美しい。

2024/04/07

フラチキさんです

★★★★★ 初読み作家さん。

2024/03/31

ユウハル

朝名ちゃんに幸せになって欲しい!! 心からそう思いました。 誰でもいいから朝名ちゃんを笑顔にしてあげてー 咲弥が完璧すぎて頼もしいような心配なような。表紙のイラストのように朝名ちゃんを守っていって欲しいです。 天水家も時雨家もまだまだ謎が多いところや智乃の真意も気になります。 それにしても深介といい杏子といい、友達と言いながら相手の思いがわからないのが腹が立つ。どう見ても自分の都合のいいことを押し付けているようにしか見えなかった。朝名と咲弥がかわいそうだ。

2024/02/10

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