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マルカの長い旅

マルカの長い旅

マルカの長い旅

作家
ミリヤム・プレスラー
松永美穂
出版社
徳間書店
発売日
2010-06-17
ISBN
9784198629816
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マルカの長い旅 / 感想・レビュー

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ぱせり

ただ、生きろ生きろと願いながら、ひたすらページを繰りながら、生き抜くために、ごっそりとそぎ落とされていくものにぞっとする。人ってなんだろう。一方で、このただならぬ緊迫感の中での母と16歳の娘のぎくしゃくした関係があまりに現実的すぎてむしろ非現実的に感じるようでした。否応なしにばらばらになっていくもの、必死につなぎとめようとするもの、そして、何よりも生きること人であることを、強く激しく問いかけれられているようで、正直目をそらしたくなる。

2010/08/17

ハル

ユダヤ人狩りから逃れるため、何の準備もしないまま国境の山々を超えてハンガリーに逃げることになった母娘。主人公の7歳の少女マルカは途中病気になり母ハンナと姉ミンナと離れ離れになってしまう。ここからマルカは一人きりで生き延びる壮絶な日々が始まる。10月から3月までの長い期間生き延びたマルカはラストで母に再会するが、ある意味ここが一番残酷で辛いシーンになっている。マルカの受けた傷がどれほど深く、またマルカの旅がまだ終わっていないことを知る。強いストレスを持ちながら一気にこの本を読んだ。

2012/10/07

椿子

重い重い本だった。マルカを置いていってしまった母親のパートも、置いていかれたマルカのパートも。特にゲットーで生き残ろうと知恵を絞るマルカには、本当に胸が痛くなった。少しずつ助けてくれる名前のない人たちが印象的だった。

2012/03/08

柴モモ

最後にハンナが言っていたように、マルカの心がどれだけ傷つき変わってしまったかを考えると本当に辛いです。児童書なので残酷なシーンや逃亡の過酷さはぼかしてあるけれど、それでも見えてくる事実にはマルカと一緒に恐怖を感じるほど。プラハでユダヤのシナゴークを訪れた時、子供達が書いた絵が展示されていました。きれいな洋服を着た女の子の絵、家族がたくさん描かれている絵、いろんな家具が置かれた幸せそうな家の絵、涙が出ると言うより心臓が痛くなる程でした。母に抱きしめられ、マルカが温かい心を取り戻せたと信じたい。

2012/04/08

うまこ

一応読み終わったが、途中あまりのつらさに心を閉ざし、感じないことをわざと心がけたくらいだ。ハンナが今の時代に生きていたらきっとそこそこ成功してこんなつらい思いをしなくて済んだはずだ。マルカは・・7歳のいとけない子がくぐってきた苦難と負ったであろう心の傷を思うとハッピーエンドなんてとてもとても思えない。ハンナの感情が一人の人間のものとして生々しく迫ってくること、自我が確立しはじめたミンナとの関係が現代の親子にもありがちで普通なことだけに却ってマルカの苦難がどこか遠い印象の薄いものに感じる。

2011/11/09

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