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女學生奇譚 (文芸書)

女學生奇譚 (文芸書)

女學生奇譚 (文芸書)

作家
川瀬七緒
出版社
徳間書店
発売日
2016-06-08
ISBN
9784198641665
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女學生奇譚 (文芸書) / 感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

初・川瀬七緒さん これ意外(失礼)と当たりかも(笑) なんと言っても主人公から脇役まで見事に変人ばかりです! <(^_^; そしてこの物語の謎解きのカギとなる「読んではいけない」本は、戦前の女学校のお嬢様口調そのままに綴られた30日間の日記 おぉ、謎解きの伏線はそこでしたか! あぁ、なるほどそれもそんな意味があったんですね!と感心しきり(笑) 最後がやや不満の残る幕引きですが川瀬さん、もう一冊追っかけてみます! (^_^)V

2016/09/03

文庫フリーク@灯れ松明の火

古びた1冊の本。題名は『女學生奇譚』著者名はない。昭和3年発行の奥付。昭和初期、令嬢たちの集う女学校で【蒼月の君】と慕われる《お姉さま》の手で、洋館のお屋敷に囚われの身となってしまった17歳・佐也子の独白形式で綴られる物語。単なる古本と異なるのは、本に挟まれたメモ-警告文「この本を読んではいけない。過去に読んだ者のうち5人が発狂し~(中略)ただちに本を閉じよ。読んではいけない」オカルト雑誌編集長から持ち込まれた胡乱なネタ。本を持ち込んだ依頼人と共に謎を追うのはウルバッハ・ビーテ病により【恐怖】感じる→続

2016/12/21

まちゃ

「この本を読んではいけない...」なんて出だしで始まるものだからホラーテイストの強いミステリーかと思いましたが、ホラー色はそれほどではなかったです。序盤の一章から三章が緩慢な感じで少し残念でしたが、終盤の謎解きは面白かったです。フリーライターの八坂駿とカメラマンの篠宮のコンビのキャラ設定は良かったと思います。このコンビの次回作ありそうですね。

2016/09/12

NADIA

『この本を読んではいけない』の警告メモがはさまれた古書。その調査を依頼されたライターと女性カメラマンのコンビと、依頼者の日系二世アメリカ人のあやめ。この三人が調査をすすめる過程で遭遇する怪現象は果たして警告の呪いなのか?? 「呪いの書」の作者や一緒に囚われた少女たちの境遇がとても気になり引き込まれた。これはとても強烈な結末で忘れることができないだろう。ただ、本編の方の結末は複雑過ぎて、しかも投げ出した感がぬぐえない。

2017/09/19

風眠

説明のつかない現象、というものは確かにある。そこに恐怖を感じるのは人間の心だ。想像と不安は制御が難しくて、いつの間にか恐怖という感情と結びついている。しかし人の心理の不思議さというものも確かにあって、「これをしてはいけない」と言われると、無意識に好奇心がまさってしまうのも人間だろう。恐怖を創り上げるのは人間なのだ。この物語の登場人物達のように、知らぬ間に行動実験に巻き込まれているなんて事も、実際に無いとは言い切れない。そうだったら、かなり気分悪いけど。作中作の佐也子の手記が素晴らしくて、全文読みたかった。

2016/07/16

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