KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

夏に、ネコをさがして

夏に、ネコをさがして

夏に、ネコをさがして

作家
西田俊也
出版社
徳間書店
発売日
2023-05-17
ISBN
9784198656409
amazonで購入する Kindle版を購入する

「夏に、ネコをさがして」の関連記事

読書感想文におすすめ児童書・高学年以上(2023年6月新刊&おすすめ絵本)

夏休みの宿題、その最後の砦になることが多い読書感想文……。高学年になると、本はボリュームがあるし、感想文の文字数も増えるし。楽しい休みの日々でつい後回しにしてしまう気持ち、わかります。

夏休みまで時間があるこの時期から、気になる本を選んで、読み進めてみるのはいかがでしょうか。長編の本もゆったりと向き合えばじっくり内容への理解を深められ、細かな描写や登場人物の心の動きまで気づくことができると思います。宿題だからと肩肘張らず、物語の世界を楽しめるといいですね。

多様性の認め合い、大切な人を失ったときの喪失感、戦争と平和について今を生きる人々ができること……今回ご紹介する本は、読んだ子どもたちの心を揺さぶるエッセンスが込められた作品がそろっています。物語に出てくる人々に心を重ねたり、自分と違う視点や考えを受け止めてみたり、本だからできる体験を味わってほしいなと思います。

その体験さえあれば、読書感想文はきっと……!

「魔女狩り」の史実を通して多様性と向き合う、自閉の少女の葛藤…

2023/6/21

全文を読む

関連記事をもっと見る

夏に、ネコをさがして / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ケ・セラ・セラ

7月の終わり、亡くなった祖母が住んでいた家に引っ越してきた6年生の佳斗。姿を見せなくなった外猫テンちゃんを探しながら歩くことで祖母との思い出をたどり、老人たちの多い町で人にふれ、いろいろなことを感じ吸収していく。ノラ、外猫問題、一緒にテンちゃん探しをしてくれるようになった少年蘭の認知症の祖母の存在、さらに戦時中の話など。少年のひと夏を描いた作品に多くのものがつまっている。

2023/08/13

雪丸 風人

主人公は学校になじめない小6男子。不安を抱えたまま引越しすることになった彼が、亡き祖母の飼いネコの縁でとびきりの仲間に出会い、心に刻まれる夏を過ごします。作中に「思い出は自分を守ってくれる大切な友達みたいなもの」という言葉がありましたね。主人公が思い出と友達の両方を得られる展開が素敵だったな~。戦時中に犬猫やウサギまで軍に持っていかれたという悲しい歴史はこの本に教えられました。認知症の老人とのかかわりもこの本の重要テーマでしたね。子どもにとっても学びの多い一冊になりそうです。(対象年齢は11歳以上かな?)

2023/08/31

六年生の夏休み、亡くなった祖母が住んでいた家に引越してきた佳斗。いなくなってしまった猫のテンちゃんを街中探していると、認知症の祖母の世話をする同じ学年の蘭と出会う。蘭の祖母との交流や街のお年寄りと話すことで、死んでしまった自分の祖母に思いをはせる。死について、蘭の祖母の戦時下の体験、野良猫や保護猫などテーマの切り口は盛りだくさんで読み応えがある。猫のような男の子、蘭がとても魅力的!夏にぴったりの物語。

2023/08/14

timeturner

新しい町に引っ越してきたばかりの少年がいなくなったネコを探して歩き回ることで人と知り合い、町になじんでいく話。大好きな人との死別、認知症、ヤングケアラー、外国人排斥、猫狩り、戦時中のペット徴収まで盛沢山な内容だった。

2023/07/11

夏海

久しぶりに完成度の高い王道児童文学を読みました。色々なテーマを盛り込みながらも決して押し付けがましくなく物語にうまく調和されていました。ネコを探すという冒険のワクワクしたところもあり、夏のノスタルジーを感じるところもあり、心が温まるとても素敵なお話でした。あとがきもまたよかったです。スカイエマさんの表紙もイメージ通りでとっても素敵!

2023/09/10

感想・レビューをもっと見る