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アンフォゲッタブル (徳間文庫)

アンフォゲッタブル (徳間文庫)

アンフォゲッタブル (徳間文庫)

作家
松宮宏
出版社
徳間書店
発売日
2019-04-05
ISBN
9784198944605
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アンフォゲッタブル (徳間文庫) / 感想・レビュー

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つねじろう

面白かった。理屈抜きに楽しめた。日本のジャズ発祥の地神戸。それも闇市を生立ちにもつディープな元町高架下商店街を舞台に潜水艦造りのマイスターやら若き保険外交員やら半グレ風の若者やら中学生やらホンマもんのヤクザやらホンマもんのジャズプレイヤーやらA Iロボットまで放り込む。其々の違うテーマやリズムが次第に融けあい大きなうねりになる様は正にジャムセッション。朝ドラ的なご都合主義の展開はあったりするけどそれも含めてジャズ。マイルスに始まりスタンダードジャズからクリフォードブラウンまで最高にスイングするお話でした。

2019/05/09

Walhalla

松宮宏さんの作品は神戸が舞台のものが多いですが、今回も、「日本のジャズ発祥の地」とされる部分にフォーカスされたこの土地で、ジャズを愛する人々の気持ちが描かれていました。神戸市長のブログでも紹介されていますね。実在するミュージシャンやお店も登場し、物語を盛り上げます。古くから良港として栄え、外国人を通じて異文化を受け入れる神戸人の気質などによって、この街にジャズが根付いたそうです。私にとって馴染みのある土地で、とても興味深く楽しめました。

2023/06/01

しげき

兵庫県民なので馴染みのある地域が出てきてスラスラと読了。書太郎のキャラが前半と後半では全く違ってました。本当は良い人なんだ。 ジャズはあまり聞いた事がないですが、洒落た大人の趣味って感じで興味を引きました。

2024/01/01

ひろりん

私に馴染みの神戸が舞台の物語。プロミュージシャンを目指す女性、元潜水艦エンジニア、元やくざのフリーターなど、普通なら交わることがないであろう人々が、老舗ジャズクラブの閉店危機を契機に集まり、絆を深めてゆきます。行間からジャズのメロディーが聞こえてきそうな、心温まる話でした。 また私に馴染みのあの場所、あの店や、多分あの店をモデルにしてるだろうなという店などたくさん出てきて、地元民にとっても実感がありました。やはり、神戸にはジャズが似合いますね。

2019/06/20

ひろさん

ひょうご本大賞候補作として読んだ。3冊読んだ中では1番長編で、ドラマにしたら面白くなりそうな物語。ジャズが物語のベースとなっていて、私は詳しくないので、あとは想像力で読みました。街のならず者「忖度ブラザーズの物語」と「元潜水艦設計技師夫妻」と「ジャズ発祥の地のクラブ」の物語が絡み合い大河ドラマ的な面白さでした。実名でたくさんのジャズメンが出てくるのでつい実話かと勘違いしそうになりながらも、神戸の馴染んだ景色を思い浮かべながら読みました。私の兵庫本大賞はこの1冊に決まりました。

2023/05/17

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