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沈黙の目撃者 (徳間文庫)

沈黙の目撃者 (徳間文庫)

沈黙の目撃者 (徳間文庫)

作家
西澤保彦
出版社
徳間書店
発売日
2023-01-12
ISBN
9784198948191
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沈黙の目撃者 (徳間文庫) / 感想・レビュー

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おうつき

特殊設定を用いた連作短編ミステリ。「沈黙の目撃者」「まちがえられなかった男」までは割合シンプルなミステリだったが、三つ目の「リアル・ドール」から少し趣が変わってくる。著者の持ち味の一つでもある性愛を交えた異常な物語に苦笑い。そこからブレーキが壊れたようにぶっ飛んだ方向に突き抜けていったのが面白かった。それでも荒唐無稽にはならずミステリとしての論理はきちんと成立しており、唸らされた。解説にある数学的なクールさではない、病的な人肌の生温かさ、という表現がしっくりきた。

2023/08/20

文花

前半二作は、まともなミステリ。三作目から、異常性が増してくる。18禁西澤再誕!w「両性具有迷宮」(後に改題して「小説家 森奈津子の妖艶なる事件簿 両性具有迷宮」)や「彼女はもういない」(後に改題して「狂う」)のように、やりたい放題!18禁西澤苦手な人は、御用心。

2023/03/24

アオノ

霊的な要素のある特殊設定ミステリー。なんだけど、3話目から作者お得意の変態性暴力描写が全開になります。私も人並みにはエロい方ですが、流石に引く。えちえち、くらいのレベルが好みなので、これはハード過ぎるよ…直視できません。西澤がちょいちょいこういうの書いてくるって事は、それなりにニーズあるんですかね。変態読者さん待望の作品。ミステリとしては2話目が面白いです。ただ、既視感は覚えた。倉知淳あたりが似たようなネタ書いてなかったかな?いずれにせよ、ハード過ぎるエロ描写の無い西澤作品が読みたいです…

2023/01/25

astmee

超自然的な特殊設定とミステリの掛け合わせが面白い連作短編集。一部延々と続くポルノ描写に辟易とする部分はあるけれどそれを補ってあまりある切れ味。特に「彼女の眼に触れるまで」はハードボイルド的な語り口に疾走感と意外な展開が組み合わさって非常に美しい作品だと思った。

2023/10/27

砂ちゃん

特殊設定ミステリの名手、西澤さんの面目躍如というか。最初、普通(?)の本格ミステリで始まって、次は特殊設定が存在する世界のだけど設定は関係ないミステリになり、その次から更に新しい設定をぶっこんで全然違う感じの話が始まる。前半(特殊設定がある世界)と後半(特殊設定を利用している人物がいる)で全然違う話になるけど設定に矛盾はなく、読者の理解が進むごとに狂気がエスカレートしていく感じなのも西澤さんだなあと。

2023/02/03

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